森下薫/少女共和国

少女共和国 1 (講談社コミックスキス)
少女共和国 1 (講談社コミックスキス)

■ 周りを気にして生きている学級委員のヒロイン の前に現れたのは、クラスの輪を乱しそうな転校生。

地域でも評判の いい公立中学校に通うヒロインは 学級委員として担任の信頼を受けていた。 しかしヒロインは気づいていた。 担任教師が気にしているのは学校と自分の評判であることを。 ヒロインは、母親が再婚したばかりで、 新しい父親の態度にトイレで密かに吐くような状況。 ひとりになるのが怖い、という思いから クラスでのポジションは傍観者。 そんな学級に、転校生がやってきた。ルックスからして目立つ子で、 ヒロインは彼女がクラスの輪を乱すのではないかと予想する。


学校、家庭という小さな社会のなかで、その輪を乱さず、ひとりにならないように、と気遣う少女。その息苦しさを感じているところで、同級生が風穴をあける。しかし転校生の少女が天然な人物かというとそういうわけではなく、寧ろ転校前の経験が彼女にそうした行動をとらせている。一方で少女の背中を押すのが同級生の男子。この人物が要所要所でスイッチを押すのだが、彼の人物の出し入れが物語に都合がよすぎる。また、男子は女子ほど社会的でないとはいえ、学校で男子の存在感が殆どない点は違和感を覚えなくもない。


少女が中学生の頭で色々考えて頑張る話。心は時についていかないが、それを同級生に救われる。ただし、その役割を件の都合のいい男子が担う場面があるのは、話の作りとしてどうだろう。ただ、話はオトナとの戦いであるようなので、ヒロインを包み込むオトナの登場が不可能である点を考慮すれば、これはこれで仕方が無いのかもしれない。


【データ】
森下薫 (もりしたかおる)
少女共和国 (しょうじょきょうわこく)
【 アマゾンで購入 : 少女共和国 1 (講談社コミックスキス) , ビーケーワンで購入 : 少女共和国 1 講談社コミックスKiss
■著者の他作品(過去記事)
森下薫/JUMP!
【帯】 大人に殺されたくない

「中学生にだけは戻りたくない」ずっとそう思い続けてきた。だってなんか苦しかったから。ネットもケータイもなかった時代だけど、あの頃感じた理不尽さや無力感はきっと今の子達だって変わんない。だってまだ生まれてから十数年しか経ってないんだから。そんな世界で必死に生きてる子供達と、それを忘れちゃった大人達。その構図が頭に浮かんだとき初めて思った。「もう一度中学生に戻ってみようかな」トーコとしてもう一度。 森下薫

【裏表紙】 有名公立中学の優等生・透子。事なかれ主義の彼女は、一人の友を得たことで大人達との闘いを決意する。 大切なものを守るため、生きたまま死んでいきたくない−。
掲載=Kiss PLUS 2009年5月号、7月号、9月号、11月号

講談社
講談社コミックスKiss
2010(平成22)年1月13日第1刷発行
定価=419円+税



search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM