【オススメ】 犬村小六、小川麻衣子/とある飛空士への追憶

とある飛空士への追憶  1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
とある飛空士への追憶 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

■ 【オススメ】 傭兵は次期皇妃を乗せ飛行機で敵陣突破する指令を受ける。

冒頭の運びは正直いって上手くない。空で飛行士が敵機に狙われる場面から 話が始まるのだが、その空中戦の描写は冒頭から読者を引きつけるには シンドイ。国や地図など固有名詞が続出し、主人公のいる地は元敵国でそれを占領したものの今となっては力量が逆転して寧ろ孤立している状態、主人公は正規軍ではなく傭兵として戦争に参加しておリ、厳格な階級制度のある国では最下級層、さらに敵国とのあいの子で、戦争孤児という身である。物語の下地となる設定を語るのに精一杯で序盤の話運びは上手くない。


地ならしがされた後、語られる話は、傭兵である主人公がこの地にとどまる次期皇妃を乗せ、敵の支配下にある空をこえて皇子のもとへ運ぶというものである。ここは二人きりで展開されるので、ここは相応の面白さがある。この展開につなげる上で、それまでに出す人物が多すぎ、その出し入れにも難があるのは残念。


主人公とヒロインは、かつて一度会ったことがある。そのことを主人公は覚えておリ、そしてヒロインも思い出す。ヒロインは政治のコマとしての自分の身を鑑み、心を覆い隠して生きていたが、主人公と会い、そのストレートな態度に安心を覚えていく。身分の差があるうえに、孤児であった主人公を拾った神父の影響で彼の信仰は婚前交渉を禁じるという設定まで用意している。こうした作り込みはたいしたものであり、出し方をもう少し整理してくれれば手放しで褒められたのだが・・・。とはいえ展開は今後が気になる内容で、原作未読の場合、続刊購入が視野に入るだろう。


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【データ】
原作=犬村小六(いぬむらころく)、作画=小川麻衣子 (おがわまいこ)
とある飛空士への追憶
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【帯】 映画化決定! あの大ヒットライトノベルがついにコミック化!

【裏表紙】 ふたつの大国の戦争が続く時代。一介の傭兵パイロットである狩乃シャルルに極秘任務が託される。王家の次期皇妃・ファナを飛行機の後席に乗せ、たった一機で敵国の支配する海を横断し本国までファナを送り届けよ−と。絶望的な蒼天の旅路の中で、身分が違いすぎる二人の距離は少しずつ・・・あまりにも切ないひと夏の恋と空戦の物語、待望の単行本第1巻!!
掲載=ゲッサン 2009年9月号〜12月号

小学館
ゲッサン少年サンデーコミックス
2010(平成22)年1月17日初版第1刷発行
定価=438円+税



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