吉沢潤一/足利アナーキー

足利アナーキー 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
足利アナーキー 1 (ヤングチャンピオンコミックス)

■ 栃木ナンバーワン、いや、日本ナンバーワンのギャングをめざす少年たち。

片田舎である足利を舞台にしたヤンキーもの。ケンカするが力頼みの勝負ではなくて、行動を予測して先回りするような人物が主人公。地元のヤクザからは 一目おかれて毎年スカウトされているという設定。その暴力団からの誘いを火種としてギャングたちの抗争が勃発する。


ヤンキー漫画というのは田舎が舞台だからこそ成立するもので、その点で明確に足利と銘打っているのは理解しやすい。いや、足利が本当にこういう土地なのかは別として、知らないひとにはそれらしいところに見えるのだからそれでいいのだろう。オトナや社会に反抗して不良になるという時代でもない。一方何らか秀でた部分があればそれを活かして何者かになるのが社会での生き方である。ヤンキーしかレールがないという状況は閉塞した田舎での生活に他ならない。


しかも本作では主人公たち4人組は生き生きと自分勝手に生き、ケンカを楽しみ、地域一いや日本一のギャングを結成しようと盛り上がる。中に一人ややノリの悪い人物はいるが、それは主人公とのタイマンに負けていることが引っかかっているらしい。ヤンキーというフィールドのなかの破天荒。そんな不条理な設定ゆえに話は突き抜けるかギャグに向かうかしかない。しかし明るい雰囲気で大風呂敷広げてすかっとした法螺話といった雰囲気で楽しそうではある。 この能天気さ具合が、閉塞して変化を求めるわけでもなく現状に満足している若年層の嗜好にマッチしているのだろうか。


【データ】
吉沢潤一 (よしざわじゅんいち)
足利アナーキー (あしかがアナーキー)
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【帯】 YCが贈る2人の男の怪物伝説!!強くてあちーのはどっちだよ!?北関東最凶の喧嘩屋「ハルキ」 不良界最強の男「リンダマン」  「足利アナーキー」×「クローズ外伝リンダリンダ」絶賛発売中!!

【裏表紙】 栃木県足利市 北関東の匂いを色濃く残すこの街で全てを始まろうとしていた・・・。 もめ事大好き!偏差値0!! 4人が刻む最低最凶最高グルーヴ!! これは平成の不良マンガだ!!
掲載=ヤングチャンピオン 2009年6号〜14号

秋田書店
ヤングチャンピオン・コミックス
2009(平成21)年11月5日初版発行
定価=533円+税



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