【オススメ】 矢口敦子、太田紅美/償い

償い 上 (バーズコミックススペシャル)
償い 上 (バーズコミックススペシャル)

■ 【オススメ】 元医師のホームレスが殺人事件の捜査に関与することに。

主人公は脳外科医だったが息子はなくなり妻も自死、その後は医療ミスの責任をとるかたちで病院を退職、酒に溺れたがアルコール中毒にもなりきれず、いまはホームレスの身。そんな彼が通りがかりった家が燃えているのを目にする。近所の家から通報させたのち、現れた警察に、重要参考人として取調べを受けることになる主人公。遺体が発見されたため事件性がある、ということだった。が、担当した老刑事は上司の描くそんな絵を信じてはいない。しかし、かなり頭の切れる主人公を見た刑事は、捜査に関与させようとする。


過去を捨て去るために名前も捨てホームレスとなったはずの主人公。しかし社会から完全に隔絶することはせず、刑事の問いに普通に答え、自ら問いかけたりもし、結果、事件の捜査に関与することになる。そしてその町はかつて一度おとずれたことのある場所でもあった。その後出会うのは、まさに自分がその時会っていた人物。事件と主人公の過去とが繋がるのかどうなのか、別の事件も起こり話は続刊へ続くことになる。


主人公の設定がホームレスである必要は、おそらく話の展開上あるのだろう。ただ、ホームレスとなっている人間が、警察相手で仕方なくとはいえ、そこまで積極的に社会生活に関与するものだろうかという点は気になる。酒を飲まないための暮らしなのだ、とか、自分が役にたつのであれば、といったことだと考えればいいのかもしれないが、どうも物語の都合に引きずられている感じはしてしまう。


しかし話は面白そうだ。「上巻」だが下巻の発売はまだ。なので悶々としたまま年を明けることになる。続刊が待ち遠しい。


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【データ】
原作=矢口敦子(やぐちあつこ)、作画=太田紅美 (おおたくみ)
償い(つぐない)
【 アマゾンで購入 : 償い 上 (バーズコミックススペシャル) , ビーケーワンで購入 : 償い 上 バーズコミックススペシャル
■著者の他作品(過去記事)
太田紅美/タルワール
【帯】 「あの人は死んでよかったんだと思うよ」それぞれの哀しみの中、 二人の運命が再び交錯する− 60万部突破のベストセラー長編ミステリーを完全コミカライズ!

【裏表紙】 36歳の医師・日高は息子の病死と妻の自殺に深く絶望し、いつしかホームレスに身をやつすことに。流れ着いた郊外の街では社会的弱者を狙った連続殺人事件が起こり、日高はある刑事に「探偵」として雇われることになる。そんなある日、彼はちょっと変わった少年と出会うが、彼はかつて自分が命を救った少年、草薙真人だったのだ。二人の出会いはやがてお互いの運命を大きく揺り動かしていく− 「僕には聞こえるんだよ・・・日高さん。他人の・・・地獄を這いまわるような泣き声がね」
掲載=Webスピカ 2009年6月号〜11月号

幻冬舎コミックス
バーズコミックススペシャル
2009(平成21)年12月24日第1刷発行
定価=660円+税



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