中原アヤ/ベリー ダイナマイト

ベリーダイナマイト 1 (マーガレットコミックス)
ベリーダイナマイト 1 (マーガレットコミックス)

■ ロックスター目指していたヒロインは、 見事にデビューし売れっ子に。 しかしそれはアイドルユニットの片割れとしてだった。

15歳のヒロインはロックスターを夢見て上京したが、オーディションに合格したもののもう一人の女の子とコンビを組んでアイドルユニットとデビューすることに。そして彼女たちスターベリーのデビュー曲はヒット。いちごの国からやってきたいちごの国のプリンセス、という設定に、いいかげんうんざりなヒロインは、それでも彼氏がいるから頑張れた。なのにその彼氏は−。もう限界、と彼女はアイドルをやめる決心をするのだった。


まぁそこで決心通りになっては話が終わってしまうので、そうはいかないわけだが、しかし話はここから妙な方向に動き出す。ロックスターになりたいヒロインと、歌姫を次々送り出す敏腕女性プロデューサーとが遭遇、プロデューサーはヒロインを気に入るのだが、ここでかっちり噛み合わず。彼女はヒロインたちのユニットを潰しに出ることになる。


芸能界やテレビの汚い部分を描写するつもりなど別にないのだろうが、そうだとするとちと暗く陰湿な演出で、大映ドラマもケータイ小説もびっくりである。とはいえ主人公たちは基本明るく、特に一人のファンの存在で勇気づけられているのだが、それもプロデューサーには逆効果、火をつけることになっていて、強いものが弱いものをたたきつぶそうとする、そして弱いものは強いものにこびへつらうという、弱肉強食、自然界では当然の掟ではあるが、人間界では黒い社会でよく見られる光景が繰り広げられる。


しかし、ちょっとどす黒い部分が出過ぎというか、どこに話を向かわせてどう落としたいんだかと思うんだが。力関係のバランスが取れていない世界は長続きしないわけで、そういう意味でこの作品で描かれている芸能界も現実同様歪んだもの、ゆがんでいるものは長くは続かない。とはいえその長くはないというのが10年20年30年というスパンで、結構長く続くじゃないかとの見方もあるわけだが、強力な存在が長い期間強力なままだと業界全体が地盤沈下を起こしていく。つまりそれが現状なのだけれど、まぁそこまで描くつもりではないのだろう。洒落にならないしね。でも一巻の時点でもあんまり洒落になっていないとは思うのだが・・・。


【データ】
中原アヤ (なかはらあや)
ベリー ダイナマイト
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■著者の他作品(過去記事)
中原アヤ/ナナコロビン
【帯】 アイドル・・・もう勘弁してください。 別冊マーガレットで人気爆発連載中の芸能界コメディ 中原アヤ最新作!

【裏表紙】 いちごの国からやってきたスーパーアイドル ロックスターを目指して上京した天音麻衣はマイペースな天然少女のくるみとアイドルユニットを組まされるハメに! おまけに強力ライバルがデビューし、ファンも奪われ、芸能生活は、早くもお先真っ暗・・・!?抱腹絶倒アイドルコメディー!
掲載=別冊マーガレット 平成21年4月号、6月号〜8月号

集英社
マーガレット コミックス
2009(平成21)年10月28日第1刷発行
定価=400円+税



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