横山雅彦、大柴健/ティジクン!

ティジクン! 1 (少年マガジンコミックス)
ティジクン! 1 (少年マガジンコミックス)

■ 歌舞伎町で最強と言われる男、ティジクン。彼をめぐり人々が動く。

歌舞伎町で恐れられるのは瞬時に相手を倒す最強最悪の男、ティジクン。 しかし彼のことを小さい子は優しい人だというのだった。


歌舞伎町の真ん中にある学校、そこに通う生徒は場所柄、恐喝の 標的となることが多い。そこでティジクンを取り込んでしまえば そうした被害もなくなるかも、と考えた生徒会の依頼を受けた 主人公とヒロインの風紀委員ふたりは、ティジクンを探そうとするのだが −という話。


武道空手とストリートファイトの組み合わせ。歌舞伎町最強の謎の男と中心に東京のギャングたちの勢力図が変わり、動きを見せる、という内容は、チャンピオン系かと思わせるが、掲載は少年マガジン。なので話はギャングものに至る前に学校生活を見せ、馬鹿正直で素直な主人公と、女の子らしくないヒロインという人物を用意し、そのキャラクターを一回固定して見せたあとひっくり返すことで当座の話を展開、読者をひきつける。


導入はうまく出来ていて一巻を読む限りは面白い。しかし、タイトルロールの人物は当人も言うとおりできることは一つだけ。夢はあるがそれは他人のためであり自分のためでなく、おそらくは過去の出来事に縛られている。それが似合う場所として歌舞伎町が選ばれているのだろう。


が、今後は、タイトルロールの素性も皆に知られていき、さらにそのことで、東京中のワルたちが集まってくる展開になる。主人公がこれから成長するという話ではないだろうことを考えると、今後の展開はどうだろう、チンピラ、ギャング系の話として進めるほかなく、しかも作中のギャング連中は女子供に手をあげること手を出すことに何らの躊躇もない。女性キャラクターを出しているためそれを避けては通れず、となると、読んでいて面白い話が展開されるかというと、なかなか厳しい予想を立てるのだが、逆にいえば、そのなかでどこまでチャンピオン的なものに近づいていくのか、あるいはチャンピオン的なものから遠ざかるのか、それはジャンプ的なものとは違う在り方となるのか、想像しながら実際の経過を読み確かめるという楽しみ方はあるかもしれない。


ところで実際のところ、歌舞伎町に私立高校なんてあったらそれは色々問題だと思うのだがどうなんでしょう。「都立水商!」みたいなものならアリだと思うけど・・・。


【データ】
原作=横山雅彦(よこやままさひこ)、作画=大柴健 (おおしばけん)
ティジクン!
【 アマゾンで購入 : ティジクン! 1 (少年マガジンコミックス) , ビーケーワンで購入 : ティジクン! 1 週刊少年マガジンKC
■著者の他作品(過去記事)

【帯】武道空手×ストリートファイト 読むと強くなる!新世代アクション!!

【裏表紙】 歌舞伎町で暗躍する・新宿最強の男「ティジクン」!その正体は誰なのか?謎に包まれていた・・・。赤沢亮と本部智子は、学校の危機を救うため、ティジクン探しをすることになるのだが・・・。
掲載=週刊少年マガジン 2009年36号〜40号

講談社
講談社コミックス
2009(平成21)年12月17日第1刷発行
定価=419円+税
■著者の作品レビュー
大柴健/無重力コミュニケイション
横山雅彦、大柴健/ティジクン!


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