【オススメ】 可歌まと/狼陛下の花嫁

狼陛下の花嫁 1 (花とゆめCOMICS)
狼陛下の花嫁 1 (花とゆめCOMICS)

■ 【オススメ】 割の良い短期の仕事、と聞いてきたヒロインが あてがわれたのは、王の臨時の花嫁という職だった。

短期の仕事と聞いて王宮にやってきたヒロインが 斡旋された仕事は、後宮で国王陛下の臨時の花嫁となる ことだった。冷酷非情で有名な狼陛下、その妻となり、 雇われていることを国王とその側近の二人のほかには 悟られないようにすることを、ヒロインは求められる。


という設定を冒頭4ページで提示するのがこのレーベル の定番。導入部分で物語のフレームをかっちりと 嵌め込むところがプロの仕事でいつもながら感心する。 一方で設定はそれだけに終わらず、 この国王が冷酷非情というのは表向きで、 実はほんわかほのぼの和み系なところが素の状態。 そのことをヒロインは早々に知ってしまう、 という仕掛けで、国王、ヒロインともども、 他人に見せるための顔と、そうでない普段の顔という 二つの顔を持つ話に持っていく。この設定は 当然物語にメリハリをもたらすわけである。


国王の二面性の実態、そして 彼の思惑、側近の思惑。国王が冷酷非情で通さなければいけない 国の事情、自国の大臣たち、また他の国の勢力、 そのあたりを交えて展開していく話は、 ヒロインのキャラクターが素直で正直という 筋の通ったぶれない設定であるために 物語の進行も安定的。 このレーベルの常で一話めで出落ち的になっており 以降はその繰り返しにすぎない部分が多いのだが、 続刊はともかく一巻のうちは飽きさせず、 楽しく読んだのだから次も買おうかという気にさせるところが 腕であろうか。


設定に仕掛けを用意しつつも、突飛なものに仕立てすぎず、 また設定が記号にとどまらず、キャラクターに血が通っているところが、 他との差異を生むこのレーベルの特徴である。作品の安定度という点で、花とゆめコミックスは最も信頼がおける。レーベルカラーがあるというのは強みである。時代が変わったり違うことを始めたいなら、別のレーベルを作ればいいのだから、このレーベルはこの路線で走り続けるのがよいだろう。


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【データ】
可歌まと (かうたまと)
狼陛下の花嫁 (おおかみへいかのはなよめ)
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■著者の他作品(過去記事)
可歌まと/ひみつの姫君 うわさの王子
【帯】 LaLaで大ブレイク!可歌まと初連載第1巻!めちゃくちゃ怖〜い狼陛下の正体は・・・?

【裏表紙】 高賃金で割のいい仕事があると聞いて王宮へやってきた下級役人の娘・夕鈴。けれどもその仕事とは冷酷非情な「狼陛下」珀黎翔の花嫁役を務めることで・・・。陰謀渦巻く王宮で陛下の秘密を知ってしまった夕鈴は!?秘密の後宮ラブロマンス待望の第1巻!!
掲載=ララ 平成21年4月号、6月号、9月号、11月号

白泉社
花とゆめCOMICS
2009(平成21)年12月10日第1刷発行
定価=400円+税



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