【オススメ】 芳崎せいむ/鞄図書館

鞄図書館<1><1>
■ 【オススメ】 著者の特徴がよい形で出た、 本をめぐるファンタジー。
世界中を放浪するのは 髭面の男性と鞄。 その鞄には、世界中のありとあらゆる本が 詰まっている。人よんで、鞄図書館。 しかもその鞄は喋るのだった。
本を題材とした作品は芳崎せいむ
の代名詞といえるだろう。こうした
ポジショニングは素直に感心し尊敬する。
本作は一編が長くても18ページ程度で
読みきりの連作というスタイルであり、
コンパクトにまとまっている。
喋る鞄、中に広がる四次元、歳をとらない司書、 とファンタジックな設定と、現実の世界とを 結びつけた話は心地よい浮遊感を持ち、 作者の持ち味とマッチしている。 他の作品を読んだ際に感じる甘さが、 この作品ではよい方向に 発揮された。
常備をオススメする一冊である。 本棚でもいいが、それよりも、 ベッドルームやリビングといった 空間に置いておきたい。
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【データ】
芳崎せいむ (よしざきせいむ)
鞄図書館
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参考文献→ゲーテ格言集 (新潮文庫)
■著者の他作品(過去記事)
長崎尚志、芳崎せいむ/デカガール
芳崎せいむ/うごかし屋
東周斎雅楽、芳崎せいむ/山手テレビキネマ室 テレキネシス
【帯】 出会いと知識を詰め込んだ、不思議な鞄の物語。 あらゆる本を揃えるという、幻の「鞄図書館」。 あなたのお探しの本も、ここにあるかもしれません・・・・・・。掲載=ミステリーズ vol.6〜36(2004年8月刊〜2009年8月刊)
東京創元社
2009(平成21)年10月30日初版発行
定価=680円+税

















