【オススメ】 飯沼ゆうき/いつわりびと◆空◆

いつわりびと・空・ 1 (少年サンデーコミックス)
■ 【オススメ】 うそつきマンガとしては、けれんみに欠けているが、 その仕掛けのなさが清清しくもあり。
相手に悟られず奪う「泥棒」、話術で騙す「詐欺師」、暴力で相手を倒す「強盗」、 そのすべてが一緒になったのが、偽り人。主人公は孤児を集めた里で暮らす人物。 嘘をついては里の長である和尚に「正直になれ」 と叱られる。しかし彼には、正直になりたくない過去があった。
正直だったがゆえに不幸を招いてしまった過去を、 自分のせいだと思い責めていた主人公。そんな設定で始まる「嘘をつく話」 なので、なぜ嘘をつくのがが明確である。 さらに主人公の嘘をつく理由が強化され、 人を救うために嘘をつくのだ、という話になっていく。 これは、 ゲームのためのゲームに見える他のこの手のマンガに比べて わかりやすく納得もしやすい。
主人公が勝ち抜くだろうことは 話の初期の段階ゆえわかりきっているのだが、 どう展開してどうくぐり抜けるのか、 の興味をきちんと持たせる作りは見事なもの。 時代が現代ではなく江戸時代っぽい舞台設定 であるところも巧い。 ゲーム性を押し出した諸作品、たとえば「 LIAR GAME」だの「未来日記」だのという ところを指しているが、それに比べると 丁寧なつくりにしている分、逆に 話題性は低いのかもしれない。が、 こうした丁寧なつくりのほうを 評価すべきなのではないか。 巻またぎとなっていて気になることもあるが、 2巻も読んでみたい仕上がりになっている。
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【データ】
飯沼ゆうき (いいぬまゆうき)
いつわりびと◆空◆ (いつわりびとうつほ)
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【帯】 もはや、何がホントかわからない!大人気&話題騒然の嘘つきまんが始動!!掲載=週刊少年サンデー 2009年9号〜15号
【裏表紙】 幼少期の心の傷のせいで正直さを嫌って生きてきた天邪狐空。屈折した心は容易に元通りにはならないが、養父の愛の深さは空の心に一筋の光を・・・偽り人=空、誕生の第1巻!
小学館
少年サンデーコミックス
2009(平成21)年5月23日初版第1刷発行
定価=400円+税











