【オススメ】 藤巻忠俊/黒子のバスケ

黒子のバスケ 1 (1) (ジャンプコミックス)
■ 【オススメ】 バスケットボールの新たな良作。 主人公は目立たない少年。
中学バスケを席巻する名門中学。 しかも10年に一度といわれる逸材が5人もそろった 時代はキセキの世代と呼ばれた。が、その中で、 その5人が一目置いたという幻の6人目がいたという。
そんな6人目を主人公に描く高校バスケもの。 新設校が舞台で、一年目にそれなりの結果を残し期待されている 二年目、という設定は、ついこのあいだ見たばかりで、 なんで同じ時期に同じ雑誌でかぶった設定にするのだろうと 思うが、本作の場合は、主人公をきちんと新入生に設定しており、 読み手がすんなり話に入っていけるようになっている。 2年生を主役に描かれるとやはり読み手としては転入生気分に なってしまう。
アメリカから帰国してきた超高校級な逸材に、 5人もいてそれぞれ別の学校にいったという 10年に一度の選手たちと、ずいぶんと才能がインフレ している点はやはり少年誌というかジャンプらしいが、 その中で、そうした才能とはまったく別の、 影に徹してパス回しに長ける人物を 主人公としたところはユニークで面白い。
集団スポーツだけに、ある才能に特化すれば、全てがぬきんでていなくても よい、というところはあるのだろう。そんな部分も「 マイスター 」とおんなじで、単行本で読む身としては単に似ていると思うだけだが、 同じ雑誌で同時期に連載して、編集部はどういうつもりだったのだろう。
存在感がない、という人物がその特徴を積極的に生かすという話、 しかも主人公には特に屈託も暗さもない。一方彼を生かすためには、 相当な活躍をする人物がチーム内に必要で、そうした人物を きちんと魅力的に描いている。このあたりもバランスよく、 楽しんで読めた。
そういやアマゾンのレビューで、“全国で絶対優勝したいみたいだけど「何故勝ちたいのか」という動機に説得力がありません”なんてあったけど・・・うーん、単に、ちょっと醒めてた火神がやる気になって、それくらいのプレイヤーがいないと存在価値も薄い黒子もその気になって、というのは説得力ないかな?そもそもスポーツって勝ちたいと思ってやるものだから、相手に勝ちたいというのは動機として十分だろう。ただ、このエピソードは、キセキの世代と火神があってプレイしてからのほうが説得力は増したとは思うけれども。
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【データ】
藤巻忠俊 (ふじまきただとし)
黒子のバスケ (くろこのばすけ)
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【帯】 ジャンプ史上最も影の薄い主人公がキミの心を熱くする!! 週刊少年ジャンプ誌上で人気爆発中の熱血!?バスケ漫画、 第1巻ついに発売!!掲載=週刊少年ジャンプ 平成21年2号〜10号
【裏表紙】 火神大我が入学先の誠凛高校バスケ部で出会ったのは、黒子テツヤという超地味な少年。存在感も無さ過ぎる黒子に幻滅する火神だったが、実は彼は「キセキの世代」と言われた伝説の最強チームのメンバーで・・・!?
集英社
ジャンプ・コミックス
2009(平成21)年4月8日第1刷発行
定価=400円+税











