【オススメ】 竹谷州史/まっしろけ

まっしろけ 1巻 (BEAM COMIX)
■ 【オススメ】 笑って、陽気に生きていれば、それでいい。
人助けをして生きてきた両親は、爆発事故に巻き込まれて死んでしまった。でもその息子は泣くでもなく、明るく振舞う。それはおかしいと取調べる気になる刑事だったが、しかし、彼やその家族が覚悟して生き、笑えさえすればそれでいい、という心情でいることを聞かされ、納得はできないものの、疑う気持ちは晴れていく。
親切は仇で返される。しかしそれでも主人公の気持ちは動じない。心の底から笑えていない人物がそばにいると気になってしょうがない、という親の性分を引き継いだ主人公がおせっかいをして回るような人情話である。主人公の口癖がいまどきない江戸っ子のような言い回しで、ああこれは落語なのかと思うが、この人情話がありきたりでないところは、家族と引き離された爆弾男に託された物に対する主人公の態度である。
呪いめいた言葉で人の心を縛ろうとするのはあの手の連中の十八番でねということで軽くうっちゃる。人の心の機微を読んでの上での話であるので、安っぽい感動とは一線を画したものに仕上がっている。
そんな冒頭の話から、内容は不法滞在とホームレスというディープなところに流れていき、暢気なばかりではいられないが、 2巻同時発売であり、この続きは気になるところ。主人公の口調さえ気にならなければ mariginal、竹谷州史/Astral Project 月の光 に続きオススメ。
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【データ】
竹谷州史 (たけやしゅうじ)
まっしろけ
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著者の他作品(過去記事)→ mariginal、竹谷州史/Astral Project 月の光
【帯】 天涯孤独。徒手空拳。力も無けりゃ、金も無い。 だけど気持ちはサラッピン。すさんだ街に一人立つ。 真白なましろ、負けないで。掲載=月刊コミックビーム 2008年5月号〜10月号
エンターブレイン
BEAM COMIX
2009(平成21)年4月6日初版発行
定価=660円+税











