中村光/荒川アンダーザブリッジ

荒川アンダーザブリッジ 笑って切ないという方向を目指しているらしい。今の時点では、とりあえず笑えないこともない、という程度だが、新感覚というよりは中途半端さが目につく。

主人公は世界的企業の御曹司、だが、人に借りを作らず自力で生きていくというのが家訓の家で、学生だが親の世話にならず一人暮らし。そんな彼が窮地に陥り、恩人に助けてくれた女性にお礼をと聞くと、「恋をさせてくれないか」と言われる。そこから始まる物語。

彼女の住処が荒川河川敷、突飛な行動をとる彼女は自分を「金星人」と称する。そんな美少女のほかにホームレスの人々が登場。しかしみんなかぶりものを着ていたりなんだりと、ふつうの人間がいないコメディ。

巻き込まれ型ギャグで、自分以外回りが変、というパターン。それを叙情的に持って行きたいようだが「笑いますか?それとも泣きますか?」という惹句には、いや、どっちでもないだろこれ、と返すしかない。

カバーデザインは色遣いが綺麗、巻末のカラーページも映画的。けれども中身はそのイメージに全然ついていっていない。こういう騙しは、逆効果だと思うのだが。いや、だます気はないのだろうけれども、デザインに買って読んだなかには、怒っちゃうひとも多いんじゃない?これだと。

■続刊購入する?→★★
別に目新しいものはない。

【帯】この本を読んで貴方は笑いますか?それとも泣きますか?
【裏表紙】「私に恋をさせてくれないか?」舞台は荒川河川敷。そこで始まる恋物語。勝ち組エリートの青年「リク」とホームレスの美少女「ニノ」。二人の不思議な同棲が始まります。これは喜劇か?それとも・・・?現代日本に様々な議論を巻き起こす、話題の新感覚ストーリー。貴方はどう感じますか?
中村光(なかむらひかる)→
荒川アンダーザブリッジ

掲載=ヤングガンガン平成16年創刊号〜17年8号

スクウェア・エニックス
ヤングガンガンコミックス
2005年8月25日初版発行
定価=505円+税



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