イム・ジュヨン/シエル〜ラスト・オータム・ストーリー

シエル〜ラスト・オータム・ストーリー
シエル~ラスト・オータム・ストーリー 1 (WINGS COMICS)

■ 韓国臭のない韓国産ファンタジー。

魔獣が出る世界。魔法師はそれを封じる。話はヒロインの出自にさかのぼり、田舎町で貧乏の底辺にいながらそのルックスで評判だった彼女とその肝っ玉母さんとを描き、彼女が魔法学校にスカウトされ入学試験を受けに行くまでを描く。


ファンタジーの世界を描くが、ヒロインの今に至るまでを丹念に綴る内容は地に足が着いており幻想的という感じではない。新書館から日本版が出るのはぴったり、という風な絵柄。ただ、肝心な場面の描写が絵として今一歩であるのは残念なところ。


ゆったりとした雰囲気はよいが、良くも悪くもテンポが遅い。そして、本編の雰囲気と、冒頭のエピソードがあまり結びつかず、本編が気に入ると、でも繋がってくるのはその冒頭なのか、とがっかりもする。


舞台はまるで韓国からは遠く、韓国臭といってはなんだが、土地柄はまるで出ていない。それはとっつきやすさでもある反面、売りがないということである。別にどこの誰が描いていようとかまわないわけだが、どこの誰ということを売りにしないということは、つまり他の作品すべてと同じ土壌で評価を受けるということである。魔法もののファンタジー、という王道で勝負する心意気は素晴らしいが、この作品がぬきんでた魅力があるかというと、どうだろう。


左開きで横書き。2巻同時発売。


【データ】
イム・ジュヨン, 翻訳=佐島顕子
シエル〜ラスト・オータム・ストーリー
→ 【 アマゾンで購入 : シエル~ラスト・オータム・ストーリー 1 (WINGS COMICS)
【帯】 カリスマ書店員さんからコメントをいただきました!  ジュンク堂書店池袋本店コミック担当田中香織さん  待ってました!韓国の書店で表紙買いしてから、ずっと楽しみにしていました。ようやく読めます!

【裏表紙】 イヴィエン・マグノリアは田舎の美少女。明るく元気で頭脳明晰! でも、家は貧乏で父親はきょうも酒場で飲んだくれ。将来の夢も思い描けないでいた。 このままでは貴族の慰み者になって身を持ち崩すのが関の山・・・・・・。 ある日、家に「魔法学校」のスカウトマンがやって来た!彼女は一も二もなくニュートン の街にあるローウッド魔法学校に向かって家を飛び出すが−!?
2005年に韓国・大元C.L より刊行された「CIEL Last Autumn Story」 第一巻を翻訳したもの (連載は『issue』掲載)

新書館
WINGS COMICS(ウィングス・コミックス・デラックス)
2009(平成21)年2月10日初版発行
定価=680円+税



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