逃亡花 1 (1) (ニチブンコミックス)
■ 【オススメ】 殺人事件の容疑者となったヒロインは、裁判所から脱走を遂げる。
家に帰ると夫が殺されていた。 そこに警官がやってくる。 夫本人からの通報を受けたといい、 しかも、妻に刺された、との電話であったという。 そんな、と動転した主人公は、 家の近所にいた刺青の男が怪しいと思い出す。 しかしその男を捜すあいだに、 警官は刺殺され、ヒロインは夫だけでなく 警官殺しの罪まで問われることになる。
逮捕、起訴された主人公は、 国選弁護士がついた裁判で 無罪を主張するが、一審判決は有罪。 しかし彼女は、こんなところにいられない、 と脱走をする。
無実の罪に問われたヒロインの逃走劇。 しかし、自分の罪はどうでもいい、殺された夫の 無念を晴らしたい、真犯人は刺青の男だろう、 あの男が逃げない前に追いつめたい、 という復讐がテーマである点が、 ひねった所。
彼女には協力してくれる人もいる。 警察の中にも、彼女がやったのではなかろう、 と考える刑事もいて、単独行動までして 彼女の後を追いかける。 そんなカネがあれば国選弁護士でなくて、 みたいな協力者もいるが、それはそれで 手助けできない状況も見える。 一人で行動しヒロインを泳がせる刑事は 当然警察機構の中では外れものである。
必要以上に複雑でないのは、 ヒロインは確かに殺していない、 というところに立って話を進めていること。 なので話は真犯人探しに 絞られており、直線的でわかりやすい。
まぁ途中で妙な方向に話が進んでいるのが、 なんだかなあと、ちょっとキケンな感じは するのですが・・・話が単純な分、 そうでもしないと早くに終わっちゃうからか?
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【データ】
原作=香川まさひと(かがわまさひと)、劇画=和気一作 (わけいっさく)
逃亡花 (のがればな)
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著者の他作品(過去記事)→ 倉科遼、和気一作/柳都物語 、 香川まさひと、木村直巳/朧 OBORO
【帯】 衝撃のサスペンス・ロマン、満を持して登場!! 俊英・香川まさひと&鬼才・和気一作の ゴールデン・コンビが放つ野心作!!掲載=週刊漫画ゴラク 2008年8月〜9月
【裏表紙】 愛する夫と共につつましいながらも幸せな日々を送っていた若妻・ 咲子。だがある日、夫が何者かに殺される!この日から咲子は 運命の奔流に巻き込まれることとなった・・・!!
日本文芸社
NICHIBUN COMICS
2008(平成20)年11月1日初版発行
定価=552円+税