浅田有皆/ウッドストック

ウッドストック
ウッドストック 1 (1) (BUNCH COMICS)

■ 才能はあるがウジウジして表に出てこない青年が主人公のバンドもの。

最近あまり勢いのあるバンドがいない−ライブハウスのオーナーはそう愚痴り、 22歳の女性チーフも内心そう思っていた。そんな彼女がなじみに薦められたのは ネット上で評判になっているバンド。それは実はライブハウスにも出入りしている 配送業者の青年が自分ひとりでやっている架空のバンドだった。

琴の家元の出で、母親に迷惑をかけたくないとの気持ちもあり、 また、自分なんか、と思う面もある青年にとって、 WEBサイトの評判は予想外。雑誌やラジオでも取り上げられていく シンデレラ・ストーリー。なのだが、青年はうじうじうじと 悩み、話は前に進まない。逡巡で一巻を費やすので、つまらなくはないが 読んでいて苛苛する。

更に。題名がウッドストックというように、彼らの趣味は後ろ向きの回顧主義。 洋楽だけでなく80年代の日本のロックシーンに、当時生まれてもいなかった 20代前半の人たちが思いをはせるという、いまどきそれはありえないだろう、 という気持ち悪いえせノスタルジー。過去に学ぶというか温故知新というのは 確かにあるのだけれど、ロックと回顧ってのは、そもそも仲が悪いものなんじゃないかと 思うんだけど。

そんな居心地の悪さがある。過去をリスペクトしたロック?ロックじゃねえよ、 そんなの。

というのは置くとしても、一巻のうちに話に勢いがつかないような作品は、 続きを自腹切って読む気にはなりづらい。



浅田有皆 (あさだゆかい)
ウッドストック
→ 【 アマゾンで購入 : ウッドストック 1 (1) (BUNCH COMICS)
著者の他作品(過去記事)→ 剣名舞、浅田有皆/M.C.☆LAW 知立護弁護士事務所
【帯】 MONGOL800熱読!!  音を出すだけで満たされた。夢を語るだけ笑われた。バンドを始めたあの頃を思い出しました。−MONGOL800

伝説のロックフェス「ウッドストック」に憧れる少年、成瀬楽は、 ネット上に架空のバンド「チャーリー」をたった一人で立ち上げる。 やがて思惑を超えた広がりを見せ始める「チャーリー」。 嬉しさとともに不安を抱える楽の運命は加速して−!? ブッチギリの青春バンド漫画第1巻!
掲載=週刊コミックバンチ 326号〜333号(2008年3月14日号〜5月2日号)

新潮社
BUNCH COMICS
2008(平成20)年7月15日初版発行
定価=505円+税


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