【オススメ】 奥泉光、望月玲子/鳥類学者のファンタジア
鳥類学者のファンタジア 上 (1) (KCデラックス) (コミック)
望月 玲子 (著), 奥泉 光 (著)
■ 【オススメ】 ジャズピアニストが出会ったのは、幽霊?気づくとヒロインは 大戦下のベルリンにいた。
ジャスピアニストのヒロインは、演奏中に柱の影に なにか存在を感じた。演奏後に追いかけると、それは日本人の女性。 言っていることがわかるようなわからないような、共通するようなしないような、 しかも自分と同じ名前を名乗る、幻。目覚めればベルリンに帰っているだろう、 という彼女の言葉に、自分の祖母を思い出す。天才ピアニストといわれ、 離婚後ベルリンに渡り、そこで亡くなった、霧子という名の祖母を。
音階が真理を表す、というオカルトチックな話を中心に、 祖母やナチスのいるベルリンに主人公はタイムスリップ。 彼女を慕う後輩も共に、敗戦間近のベルリンで、呆然としながらも しかし状況を受け入れ、祖母を救うために何かできないかと 手を尽くす。
雑学的な知識を混ぜ合わせてつくったごった煮のスープという 感じの作品で、これを漫画で見せられるのは材料過多の気もしたが、 トリヴィアルな説明に拘泥しなければ話はスリリング。実際には 特に大きな展開はないにもかかわらず、そして主人公がのほほんとした 性格であるにもかかわらず、緊迫感があるという不思議。一方で、 主人公も後輩も共に大雑把なので、話を深刻に見せない。これは売りなのか 逆効果なのか・・・個人的にはこのとぼけた味が好きですけど。
いまどきの小説にありがちな、周囲に材料を出しまくり、 煙幕はりまくる話ではある。 そもそもこの題名。バードから来てるのか!わからんよ、そんなもの。 チャーリー・パーカーに結びつかないよ、本編読んだ限りでは・・・ まぁ詩的なタイトルのつけかたといえるかもしれんが。
ところで、タイムスリップものは現代と過去とが
パラレルで走る分重層的になる。なので駄作がないというのが定説。いや、
私がそう言っているだけだが・・・タイムスリップものに駄作なし。
私のなかでの大傑作は「リプレイ」ですが。本作も、なかなか楽しめます。
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【絶対買う】
一巻ではなく「上巻」ですがご紹介。で、間違えて先に
「下巻」が届いてしまいましたので絶対というかもう買っている
ということなんですが。上下巻同時発売。
原作=奥泉光(おくいずみひかる)、
漫画=望月玲子
(もちづきれいこ)
鳥類学者のファンタジア
(ちょうるいがくしゃのふぁんたじあ)
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【帯】「オルフェウスの音階」と猫が導く めくるめく冒険ファンタジー!掲載=Beth 2006年Vol.1、2007年Vol.2〜4【裏表紙】 ジャズピアニスト・フォギーこと希梨子(きりこ)は演奏中、 柱の陰に一人の聴き手の存在を感じる。彼女の前に現れたその不思議な女性は、 昔ベルリンで亡くなったはずの祖母・霧子(きりこ)だった!謎の「オルフェウスの音階」と 猫に導かれて、ナチス支配下のドイツにタイムスリップした彼女は・・・・・・!?
講談社
KC DX Kiss 2457
2008(平成20)年3月13日第1刷発行
定価=590円+税
著者の他作品(過去記事)→ 望月玲子/BUB [BACK UP BROTHERS]
◆マンガ一巻読破は、
2005年1月以降に発売された漫画単行本のうち「1巻」表記のある
作品を網羅してレビューするサイトです。◆
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