■ 今川義元を描く戦国もの。
五男ゆえ母は僧にするつもりで 名の知れた高僧を呼んだが、 当の子供はやんちゃで聡明、一方の 僧も自身の経験から僧などつまらんと 戦国大名を目指すよう指導する。
その子の奔放な性格は間抜けと誤解されるも 天性のカンのような鋭さは本質を見抜いていた。 彼は後の今川義元である。
なんだ信長と同じような人物か、 と思いもするが、その信長の時代のひとつ 前の世代を描く作品はなかなか面白い。
底辺にイデオロギーのごとき ものが流れており、それが合わないと読んでいて違和感も あろうが、そうして筋がとおっているがゆえ 力強く骨太な話になっている。
実権を握ったり合戦の現場などの肝心な シーンはとばし気味で殆どというか全く描かれない のだが、そんなつくりでもドラマチックでダイナミック に仕上げるのは可能なんだな、と感心する。 いや、昔の佳作映画なんかはこういう 作りであったような気もするが。テンポが すべてを支配するんだなぁ。
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日本史上初の“真”戦国大名にして、乱世を遊んだ男・今川義元 対するは後の天下人・織田信長 戦国史上最も有名な合戦を描く、超絶歴史エンターテイメント!!いまだ謎に包まれた【桶狭間】の真実に迫る決定版!!掲載=−乱世とは 果てるまで 命を燃やす 遊び場であると 戦国時代最高の軍師・太原崇孚雪斎
駿河の庵原家に生まれた太原崇孚雪斎は、幼くして仏門に入り、僧として生きる事を定められた。ところが雪斎27歳の時、駿河国主・今川氏親の懇願を受け、雪斎は今川家の五男坊・方菊丸の教育係を任ぜられる。この“問題児”との運命的な出会いによって、雪斎は乱世へと一歩を踏み出すことになるのだった――。まったく新しい視点で描かれる驚愕の第1巻!!
講談社
KCDX 2451
2008(平成20)年2月6日第1刷発行
定価=648円+税
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