北尾トロ、松橋犬輔/裁判長!ここは懲役4年でどうすか

裁判長!ここは懲役4年でどうすか 1 (1) (BUNCH COMICS) (コミック) 北尾 トロ (著), 松橋 犬輔 (イラスト)

■ 裁判員制度という愚策も始まるので タイムリーではあるのでしょう。

法廷に裁判見学に行くウォッチャーたちの見学記。 それをどうやってマンガにするのか?と思っていたら、 エアコンのメンテナンスを行う営業マンを 主人公に据え、担当エリアである裁判所で 他のウォッチャーの会話を聞き、興味を持って 見に行ったところ他人の人生を垣間見て興奮、 はまってしまう、という流れにしている。

なぜ裁判見物にはまったのか、という理由付け が物語上必要で、それを上記のようになんとか こじつけるが、無理やり感は強い。

まだ裁判素人である主人公たちは、 そこで繰り広げられることを文字通り受け止め熱くなるが、 それに対して熟練ウォッチャーたちを配し、彼らのつぶやきで、 裁判がテクニカルなものであること、あくまでも ルールや慣習にそったゲームであることを示している。 他人の人生よりも寧ろ、裁判がゲームにすぎない、 ということを明示していることがこの作品の魅力であると 思うのだが・・・

一話完結では駆け足にすぎ、主人公たちは傍観者にすぎない。 そのため、複数回にわたる話を作成、 事件の発生前から加害者側を描く話で巻またぎをしている。 確かにどういう事件になるのか気にはなるが、しかしこれでは 他の漫画となんら変わらず。実在の事件を元にしました、 というだけにすぎない。やはりこのテーマでマンガは難しかったか。

しかし、 バイクが信号無視で車につっこみ死んだ場合も、 車の運転手が業務上過失致死に問われ、 誠意を見せることを要求される、なんてのは、 裁判がゲームであることの実例だろう。 いや、民事なら正義を争うものではなく調停が前提なので ゲームで良いのだが、しかし、どう考えても 信号無視してつっこんできた時点で、圧倒的な非が あるのだから、おかしな話になっているというか、 理解不能なルールで運用されているよなぁと思うところ。 裁判官や検事は定期的に自分が裁かれないといけないんじゃないかなぁ。 という点で、裁判員制度よりも先にすべきことがあるような気がしますが、 まぁ作品には関係ないことですね。

カバー外すとオマケ有り。

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この原作で何かやろうというのはナイスファイトだが、 無理がありすぎてさすがに買えない。 タイトルのキャッチーさも表現できていないし、中途半端で、 バンチにありがちな不完全燃焼さを感じてしまう。

原作=北尾トロ(きたおとろ)、 漫画=松橋犬輔 (まつはしいぬすけ)
裁判長!ここは懲役4年でどうすか → 【 週刊コミックバンチ★コアミックス:コミックス情報 , アマゾンで購入 , ビーケーワンで購入

ふとした事から初めて傍聴席に座った北尾太郎。傍聴する彼を、赤裸々にリアルな人間ドラマが襲う。裁判員制度前に一読を。
掲載=週刊コミックバンチ302号〜310号(2007年9月14日号〜11月9日号)

新潮社
BUNCH COMICS
2007(平成19)年12月15日初版発行
定価=505円+税

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