やまむらはじめ/神様ドォルズ

神様ドォルズ 1 (1) (コミック) やまむら はじめ

田舎町を嫌って東京に出てきた大学生の主人公。 憧れの女の子はその父親が同郷ということで 言葉を交わす仲。告白しよう、と思ったところで、 呼び出したエレベータに死体があるのを見つける。

そんな導入で始まる話。主人公の田舎が変わった風習を持ち、 かかしと呼ばれるものをご神体として崇めている。これに魂を込めて動かす役目を 主人公は担っていたが、これを妹に譲り都会に出てきた。 が、主人公の先代であり問題を起こして解任され幽閉されていた者が 座敷牢を抜け出し主人公を追って街に現れる。 その追っ手として主人公の妹も。この3者の邂逅により 部屋を失うことになった主人公は、憧れの子の住む家に 転がり込む。

起源も意味もよくわからない宗教的なものに縛り付けられる社会、 それを逃れてきたつもりが逃れられない主人公。 強大な力は、発揮する側もされる側も不幸になる、と彼は確信している。 そういう話なので、能力だ神だロボットだで闘い合うという感じの話とは ややずれているところが持ち味。進まぬラブコメ、主人公の回避行動による ヘタレ具合、その妹(・・・なのかなぁ。主人公を兄とは呼んでいるが) の操縦のヘタレ具合、それらでバランスをとった コメディ風味の味付け。ゆうきまさみ作品を読むのと近い 感覚がある。

一巻の時点で気になるとすれば、主人公の先代の行動が、 やりすぎとも中途半端ともとれるもので、それは 彼自身が何をやりたいのかわからないからなのかもしれないが、 物語の進行上かなり都合良く使われているように見える。 しかし人が簡単に死にすぎだな・・・

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【帯】 アニメ[グレンラガン ]のヨーコさんも愛読!? やまむらはじめの「ロリと巨乳のキャッチー攻撃!」 同人時代からのファン代表(『天元突破グレンラガン 』監督)今石洋之  加筆ページ多数!![神様ドォルズ]をよりディープに読み解く コメンタリー・ページも付いた待望の第1集!

“神(それ)”は突然舞い降りた−故郷の村を捨てるように後にして、 東京で学生生活を送る枸雅匡平(くがキョウヘイ)。 だがその平穏は、突然消え去る。阿幾(アキ)と名乗る青年、匡平を兄と呼ぶ少女、 そして案山子(カカシ)と呼ばれる神の出現によって・・・・・・ やまむらはじめが新境地に挑む!大幅加筆ページも加えた待望の第1集、 ついに降臨!!

やまむらはじめ
神様ドォルズ (かみさまどーるず) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=月刊サンデーGX 2007年1月号〜6月号

小学館
サンデーGXコミックス
2007(平成19)年7月24日初版第1刷発行
定価=533円+税

単行本編集/小室時恵、銀杏社



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