碧也ぴんく/非常ノヒト

非常ノヒト 1―鬼外カルテ其ノ14 (1) (コミック) 碧也 ぴんく

鬼を見た少年はその日熱を出す。発熱は引かず、家の跡継ぎとして必死の看病が続く。少年がそこで再び枕元に鬼を見る。曰く、少年の見た鬼は自身から出たものでここが少年の命の尽きるとき、なのだが家族の賢明さに、50年の時を与えると。50年後、ひとかどの人物となっていれば鬼はその身体に再び戻りさらに50年生きながらえる。しかし大人物となっていなければその身は鬼となりいつまでもこの世をさまようことになるであろう、云々。

そんな体験をしたのは、後の平賀源内。鬼外カルテ シリーズ最終章は源内を主人公に描く。現代で話を始めつつ江戸時代に飛んで以降はそのまま時間軸どおりに進行し時空を行き来しない。あっちこっちに飛ぶ作品は読みづらく、その必然性がない場合は極力視点を定めるべきで、この作品はその点をよくわかっている。作品世界に浸らせたらそのまま無意味に引き上げないのが得策。

そして、作品世界にどっぷりつかるだけの、それだけの内容がある。巧い。じっくり描き、急いたところがなく、心地よい。未読であればシリーズを最初から。文庫化も始まっており今そろえ始めると版型がばらつくきらいはあるが、20冊超まとめて読むのは贅沢な時間となるだろう。

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【帯】 ついに、鬼外(きがい)自身の物語がはじまる・・・・・・!! 「鬼外カルテ シリーズ」最終章開幕!!

【裏表紙】 ビィが消え、弁天はそのかけらだけ。 そして、太夫も去った・・・・・・。 ひとり残った鬼外は、自らのルーツを辿る旅に出ることになる。 彼の胸によみがえるのは、遠い遠い記憶。 その昔、天才といわれ藩主にとりたてられた少年、 長じて、平賀源内と名乗るようになった男のこと−。 心ふるわすロングシリーズ、ついに最終章が開幕!!

碧也ぴんく (あおまたぴんく)
鬼外カルテ 其ノ拾四 非常ノヒト(キガイカルテ ソノジュウヨン ヒジョウノヒト) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=Wings 2006年6月号〜10月号、12月号、2007年1月号

新書館
ウィングス・コミックス
2007(平成19)年3月10日初版発行
定価=550円+税

著者の他作品(過去記事)→ 碧也ぴんく/姫様の花束



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