【オススメ】吉田秋生/詩歌川百景


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■【オススメ】山奥の温泉旅館を舞台に描く、家族の話。 よくできているが同工異曲の感も否めず。まぁそれが著者のワイフワークであるからだろう。

山形県北部、とはされているが、河鹿川、詩歌川と架空の名前でもって綴られる、 温泉旅館を舞台にしたお話。主人公はそこで働く青年で、そこに旅館の 大女将の孫娘を絡めて描く青春ものでもある。


海街Diary 」に続く話、というのは、主人公が和樹という青年で、これが海街のすずの腹違いの弟であり、作中に出てくる当時中学生の姉というのがすずに当たるらしい、が本作だけ読んでいるとその辺はわからないし気にしなくてもよいだろう。


温泉旅館が舞台ということで、 主要人物だけでは話を転がしづらいときに そこへ来るお客さんでエピソードを回していくことができる点で しっかりした仕掛けのある作品となっている。 一方で、主要人物の殆どが離婚だなんだという経験があり、 家族、家庭の話という面が強い。そのため前作と似た同工異曲な印象を受ける。 まぁ続編という立ち位置なら当然そうなるだろうし、 著者が描きたいテーマがここにあるのだろうからそれはそれとして受け入れるしかないのだろう。


母親の存在、そして、子どもがどう育つかは運しだいで難しい。そして 悪意の存在。周りに嘘をつく人間は自分にも嘘をついているし、 嘘をまき散らす人間はあまり使い物にならないということも。 さらに田舎の良さを描いているように見せつつ、 田舎が抱える問題についてもちくちくと差し込んでくる。 それをさらっと読ませるのは上手い。


【データ】
吉田秋生
詩歌川百景
【発行元/発売元】 小学館 (2020/10/9) ※電子版で購入
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『海街diary』と繋がる物語、開幕!
山形の山里にある小さな温泉町・河鹿沢温泉の旅館で湯守り見習いとして働く和樹。弟の守とともに、旅館の女将や周囲の大人の思惑に時に守られ時に翻弄されながら暮らしている。 大人たちの抱える過去、そして河鹿沢温泉に数年前に引っ越してきた旅館の大女将の孫娘・妙をはじめ幼なじみ達との友情と恋と人生が静かに紡がれていくーーー


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