【オススメ】西野向日葵、田中文/うっかり陛下の子を妊娠してしまいました〜王妃ベルタの肖像〜


うっかり陛下の子を妊娠してしまいました〜王妃ベルタの肖像〜 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスUP!) (amazon), うっかり陛下の子を妊娠してしまいました〜王妃ベルタの肖像〜 (honto)

■【オススメ】端的に言って題名どおりの内容ではあるのだが、 このご時世にこのタイトルのつけ方は仕方ないのだろうと諦める。 内容は確かにとても興味深い。

南部の交易都市の一族から姫が国王の後宮へと赴くことに。 財力を無視できなくなった王家が成り上がりの一族から第二妃を 娶る政略結婚。とはいえ王家には何の興味もなく南部の一族 に戻りたいと思っていた姫であったが、わずかなお目通りの 機会で国王の子を宿してしまうのだった。


WEB小説のコミカライズ、ということで、タイトルは品がないが、 これ原作はサブタイトルが作品名なのか?コミカライズにあたって こういうタイトルになったということ?なんだかなぁ…。 とはいえ内容に見合ったニュアンスのタイトルでもあるのだが。 原作本が気品あるのに比べるとどうだろう。もったいない。原作はこちら→王妃ベルタの肖像 (富士見L文庫)


絵に関しても、個人的には別に気にはならないが、こだわる人には突っ込まれるだろう顔の描写も多く、読み手は若干選びそう。しかし内容はなかなか面白い。そもそも宗教上の理由もあり正妃以外が認められないだろう王家で、しかし現国王自身が婚外子である身。その血を汚れたものと考える貴族も多く、しかし正しき血を求めた結果が近親結婚で子が育たず、ゆえにヒロインとの子が無事に生まれ健やかに育つという皮肉な結果に。


正妃は当然、ヒロインたる第二妃と揉める。その揉め方は精神的なものにまで至っていく。後宮では民族的な派閥で正妃派閥と第二妃派閥とができていってしまう。王は正妃を思いやるが子の存在はうれしい。そして王太后がなぜかヒロインの後ろ盾となる。経済的なスポンサーだから、という面もあるが、現状を把握し未来を臨む賢い人物として描かれる。その点、王は情に流されている面がある。だが賢帝とされているだけあり行動は堅実。なかなかに丁寧な設定である。…正妃と取り巻きの存在だけが邪魔に見えるが、それは王家、後宮だけを見ているからであって、国全体を見ると正妃派閥と第二妃派閥を拡大した対立関係があるわけだ。


そして話は国王の南方視察へ。南部では当然、第二妃となったヒロインに対する支持が高く、それゆえ色々な思惑、当てこすりが存在する。ヒロインは尽力し王も無難に対応しようとするなか、「絶対に問題を起こすとわかっている者を連れて歩くのは憂鬱」という言葉と、その予言どおりとなるエピソードはなかなかに重い。


これは「薬屋のひとりごと 」同様、原作を読みたくなる面白さである。


【データ】
原作=西野向日葵、漫画=田中文
うっかり陛下の子を妊娠してしまいました〜王妃ベルタの肖像〜
【発行元/発売元】 スクウェア・エニックス (2020/9/7) ※電子版で購入
■購入:
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正妃のいる国王の元へ、「第二妃」として愛なき政略結婚をすることとなった辺境領主の娘ベルタ。しかし子のない正妃をよそに、後継ぎとなる子を妊娠してしまったことからベルタは王宮の権力闘争に巻き込まれていく。そして次第に王ハロルドとの関係にも変化が…? 大人気WEB小説をコミカライズした、激動のヒストリカル・ロマン!!


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