【オススメ】 山本美希/かしこくて勇気ある子ども


かしこくて勇気ある子ども (トーチコミックス) (amazon), かしこくて勇気ある子ども (honto)

■【オススメ】妊娠の喜び、子供への期待、それが一転、不安となる… なるほど、難しく面倒くさい、皆がいろいろ悩み喧々諤々とする が正解などない話の扱い方として、このシチュエーションにはめ込んだのは、 上手い。

横書き、逆開き、フルカラー。高価な大人向けの絵本という体裁だろう、 電子版だとリーズナブルな価格で購入できる。


産婦人科から出てきた夫婦は、子連れの家族を見てほほ笑む。妊娠したことの 喜びにあふれる二人。見かけた子どもは天使のようにかわいかった、 ぼくたちにもあんな子どもができるんだね、と。待ちきれない夫婦は次から次へとベビー用品を準備、次は書店で世界で活躍する子ども、 という雑誌の特集を見かけたことから、育児本やら手記やらを読み漁り、 習わせたいことなどリストアップを始める。


その後お茶した友人に、担当した児童書を渡される際に「親御さんたちは解説書なしでは自分も知らないような知識を 子どもには教えたい覚えさせたいと思っているワケよ ちょっとヘンでしょ!?」と言わせているのだが、ヒロインは「私もうそれよくわかる!自分の知らないことたくさん教え込むつもりだもん!」「うちの子が世界でいちばん賢くて勇気あるスゴい子になるといいなって思っちゃってるもん!!」と答える親ばか具合。


しかしそれが、賢くて注目されたがゆえに子どもが襲撃される事件が発生。それは 雑誌で特集されていた子の一人であることに気づき、以来、ヒロインは不安にさいなまれる。 予定日になっても生まれてこない子どもに、生まれてきたくなくなっちゃったか、などと声をかける。子どもの生まれてくる準備ができていない、と思い詰める。


傷つけられるかもしれない世界、と殺気立っていた彼女が冷静になるきっかけは、自分も けがをさせる側になる、ということに気づいたことから。そして自分もけがをすることはあった。 リスクはある。そんななかで、では、子どもに何を望むのか…。それに気づき、 そして綺麗に話がまとまる。


まぁ、何かを子どもに望むのは、それもそれで押し付けであるのだし、 子どもは親の持ち物ではないのだけれど。なってほしい子どもの理想像として、 欧米では受け入れられる発想なのかもしれない。 日本では違和感のある 胡散臭い綺麗ごとと思う向きもありそうだが、それは穿ちすぎか…。


【データ】
山本美希
かしこくて勇気ある子ども
【発行元/発売元】 リイド社 (2020/6/17) ※電子版で購入
■購入:
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女性を描き続けてきた著者が見つめる、この世界の現実。 『Sunny Sunny Ann!』『ハウアーユー?』以来、6年ぶり長編作品。
「勇気をもってくれた親へ ありがとう 生まれてきてくれた命へ ありがとう 勇気はアナタの中にある灯火」 サヘル・ローズ氏(女優)
「ようこそ、この世界へ」。 私たちは今、全ての子どもたちにこう、 語りかけることができるだろうか。」 安田菜津紀氏(フォトジャーナリスト)
第一子を妊娠し、生まれてくる我が子へ期待を膨らませる夫婦。 二人は、賢くて勇気ある子に育てば、明るい未来が訪れると信じていた。 出産を目前に控えたところに、夫婦はある少女の身に起きた事件を知る。 それは少女が賢くて勇気があった故に標的となった凶行だった。 無邪気に信じていた未来が揺らぎ、妻の心は動揺する。 これから生まれてくる子供に、私たちは何を伝えればいいのだろう――


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