【オススメ】 窪谷純一/黒白を弁ぜず


黒白を弁ぜず(1) (アフタヌーンKC) (amazon), 黒白を弁ぜず (honto)

■【オススメ】前例のあるものの焼き直しではないかとも思ったが、 いま正義に対して再考を促すチャレンジブルな作品ではあるのかもしれない 犯罪捜査もの。

連続殺人事件を受け、警視庁が助けを求めたのは、犯罪者だった。 犯罪心理学を学び、自らも連続殺人を犯した死刑囚。 …有名な作品の焼き直しにも見える設定だが、本作はより深く、危ない。


肌を剥ぎ、性器を切断される連続殺人に、猟奇的な快楽殺人犯ではないか、 とあたりをつけていた警察本部。しかしそれを、件の死刑囚は、それはない、と断言する。 快楽殺人にしては律儀すぎると。


物語は、この死刑囚と、護衛を任された刑事のバディもの。しかも刑事は、姉を この死刑囚に殺されていたという過去があり、それを殺した本人も気づく。 そんな無茶な設定は現実にはありえないが、恨みがベースに なっている刑事の行動を是正したい、という思いが警察サイドにあるらしい ことが示される。


性衝動も復讐も人間の原始的な欲求である、 無差別殺人と復讐のための殺人とにどんな違いがあるのか、と問う 死刑囚の発言が本作のポイント。そして 一巻で取り上げられる事件に共通するのは、正義。 正義のための行動が、殺人に繋がっている。 そして報道が犯罪を美化し共感や支援する流れさえ生む。


この、正義をめぐる話は、現代風。正義を振りかざす人はそれだけで 無視したほうが良いと思うが、巷ではそういう人が大声で叫んでいる のをよく見ますね…。


死刑囚の行動の中心にある真実も本作のテーマとしてあり、 しかしそれはアンタッチャブルであるらしく、 おそらくそのパンドラの箱をあけるのがゴールなのだろう。 続刊発売済→黒白を弁ぜず(2) (アフタヌーンKC) ※追記※2巻で完結。なるほど、そこにツイストして持っていくのか…上手いが、一方でこれは闇が大きくなっている部分もあり…その後始末はしないのか。まぁできないよね。なかなかにビター。


【データ】
窪谷純一
黒白を弁ぜず
【発行元/発売元】 講談社 (2019/9/11) ※電子版で購入
■購入:
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その男は、姉の仇の死刑囚にして、捜査の相棒――。全身の皮膚を剥がれ男性器も切断されるという連続猟奇殺人事件が発生した。警視庁は、7人もの女性を殺害した死刑囚の黒枝生に、犯罪心理学の見地から捜査協力を依頼する。捜査一課の白葉刑事は反発するが、それもそのはず、黒枝が殺めた女性のうち一人は彼の実姉であった。その気になれば自らの手で復讐を遂げられる状況下、混迷を極める捜査は「善悪の境界」へと舵を切る……。



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