【オススメ】 Jeong,Seol-hwa/コンクール


コンクール(1) (モバMANマカロン) (amazon), コンクール (honto)

■【オススメ】読みづらいが、面白い。しかしテーマ設定は韓国らしいといえば韓国らしいミニマムさのあるヴァイオリン漫画。

表紙からめくろうとするとページが進まず、そこで左から右へ進んでいくタイプの漫画と気づく。外国からの輸入もの。それゆえかコマ運びに戸惑い、吹き出し部分が読みづらく、違和感があるが、絵の綺麗さもあり馴染んでいく。


高校生の少年は、壊れてしまったバイオリンを直そうと、友人に相談する。その友人はバイオリンをくれた相手で、しかもコンクール入賞の実績のある有名人。彼に、修理できる店を教えてもらい、そこへ持ち込む。背の伸びた彼には不釣り合いな小さなバイオリン、しかもそれなりの代物で修理代もかかるがそれを聞き驚く彼、そして演奏は才能を感じさせる魅力のあるもの、しかもそれは自習でなしえたもの、でも彼はただの趣味といい、しかしその態度と彼の指にあるマメとがちぐはぐであることに店の人は気づくのだった。


かような、バイオリンもの。才能ある人物が才能を見いだされコンクールへの出場を促される。この手の展開はスポーツや芸術系の王道だが、本作の場合は十重二十重に設定が積み重なる。友人にバイオリンをもらい、そこでレッスンを受けたことで、有名人に友人より彼が注目されてしまい、しかしそれは友人の手前心苦しく、バイオリンの道を放棄したという経緯があるらしい。この設定が、日本の作品ではほとんどなく、違和感を覚える。一方韓国のドラマなどで良く見る作りではあり、作品作りのメンタリティの違いが如実に表れているように思う。


気の遣いかたがおかしい話は、日本でも共依存だのなんだの、毒親環境だの兄弟姉妹に遠慮してだのなくはないが、その場合は普通、バイオリン自体を放棄して忘却の彼方にやり、自発的な練習もしないし迫られても弾かないだろう。なんでそこまで友人に気を遣うのか。背景には何かがあるのか。そこが話の当面の肝なのだが…正直そこに何の興味もわかない。韓国のドラマによく思う、ん?そこを話のコンフリクションというかボトルネックとするの?という点を本作にも感じてしまった。そんな違和感を抱えながら作品を見始めると、絵の平板さ、奥行きがなく窮屈なのが気になってくる。それもわざとなのかもしれないが、いや、そういう故意の演出には見えないんだよな…。


とはいえ、外国産の漫画とは特に意識せずに読める内容ではあり、とはいえハングルが出てくるし名前なども含めて異国感は漂うのだが、そうした輸入ものにしてはリーズナブルな値段でリリースしてくれるのはありがたい。


【データ】
Jeong,Seol-hwa
コンクール
【発行元/発売元】 小学館 (2020/6/2) ※電子版で購入
■購入:
amazon→ コンクール(1) (モバMANマカロン) , Kindleマンガストア コミック _ Amazon _ アマゾン
honto→ コンクール , 漫画・コミックの電子書籍の新着情報- honto
【この作品は左のページから右のページに進みます。左上のコマから右下のコマに向かって読み進めてください】
ホギョンはバイオリンを愛する普通の高校生。家が裕福ではない彼はクラシック音楽をまともに学ぶことが出来ず、あくまで趣味としてバイオリンを楽しんでいた。そんなある日、ホギョンは友人からもらった大切なバイオリンを壊してしまい、修理のために訪れた工房でバイオリンの才能を見いだされる。ホギョンの才能に魅せられた工房の職人・ヒャンはコンクールへの出場を勧めるが…。


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