【オススメ】 荻野純/セメルパルス semelparous


セメルパルス semelparous(1) (百合姫コミックス) (amazon), セメルパルス semelparous (honto)

■【オススメ】異世界からの侵略もの。緻密さに欠ける感はあるが 展開の速さで補いつつ、これを百合系作品として出してきた戦略に脱帽。

侵略者と戦う世界の話。こちら側の世界のほかに異世界があり、その間には壁の中の世界がある、という設定。異世界との上の壁を越えてきた侵略者が下の壁を越えてこちら側の世界にやってこないように戦うのが防壁師と呼ばれる存在。特別な資質のある者だけが選抜される、その防壁師たちの話。


冒頭で隊長が侵略者退治中に殉職、隊員がその娘を託されるシーンから始まる。素性がわからないように育ててくれって願いがそもそもこの世界のこの状況で実現できるものなのか…と読み手は思うが、そこから話がかわり、防壁師予備軍たちの育成譚になる。そこで女子の親友の話が描かれていくが、実戦になって急展開。実際の配属では別のバディが結成されることになる。


異世界からの侵略ものだが、その異世界がパラレルワールドであるとして設定をひとひねり。 しかも侵略者を殺すとこちら側の世界にも因果応報があるという設定でもうひとひねり。 侵略者を退治する、というだけでは済まない仕事に耐えられるか、との強烈なテーマが提示される。


そんな重い仕事を背負うのが10代の女子。なぜ?という点は、家系の業ということのようだが、その割に親だ家族だ先祖だの話がほぼ出てこない。雑といえば雑、描きたい点だけにフォーカスしているといえばそう。焦点を絞ったおかげで読みやすくはある。読みやすいということは必要最低限は紹介されているということなのだろう。


そしてそこにエロとか百合とかを絡めるユニークな作品である。買った電子書籍をライブラリから無造作にとって読んだので上記のような感想になるが、そもそも百合を絡めるというよりそういうレーベルなので、百合ものと思ったら異世界侵略者とバトルする世界を救う系サバイバルだった、という感想のほうがおそらく自然で適切かと思う。


【データ】
荻野純
セメルパルス semelparous
【発行元/発売元】 一迅社 (2020/4/16) ※電子版で購入
■購入:
amazon→ セメルパルス semelparous(1) (百合姫コミックス) , Kindleマンガストア コミック _ Amazon _ アマゾン
honto→ セメルパルス semelparous , 漫画・コミックの電子書籍の新着情報- honto
異世界からの侵略者”壊獣”による侵攻を食い止めるため、二つの世界を隔てる”壁の中”で戦いを続ける”防壁師”たち。新更命乃もまた、親友の永とともに防壁師の一員となるべく、厳しくも順調な訓練の日々を送っていた。しかしそんな日常は、予想外の襲撃によって粉々に砕かれてしまう。窮地に立たされた命乃の前に現れたのは――


■当サイトの著者他作品レビュー
荻野純/透明人間の骨

■当サイトの月間オススメはこちらから


search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
チケットぴあ

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM