【オススメ】 富士屋カツヒト/19番目のカルテ 徳重晃の問診


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■【オススメ】18の専門分野に続く新たな医科、総合診療科を 舞台にしたお話。確かに縦糸と横糸の双方が必要なのだろう。 良い理想を描く夢のある医療もの。

大きな総合病院。18ある専門分野に続き、総合診療科が できることになる。どこで診てもいい症状の仕分け役が ほしい、専門医同士手を取り合わないと、 なんでも治せる医者になんかなれやしないのだから、 という先輩医師のつぶやきを聞いた若手の医者は、 よくわかると思いつつ、自分の夢がなんでも治せる医師であったことを 思い複雑な気持ちにもなるのだった。


新設された総合診療科の医師が、それまでの専門医の蛸壺な 診断では判然としなかった患者の措置を適切に決める話。 その中軸となるキャラクターは、周囲に気を配り、温和な表情を 絶やさず、色々なケースを考え不足なく手を回す。 ある種のスーパーマンとして描かれるのは理想的。 そこに、若手医師は感じるものがあり、転科を申し出て一緒に 行動するバディものとして物語は展開していく。


本作は別に専門医に分化していったことを否定などしない。 それによって救われた命は多いとするし、 彼らに委ねる展開も多い。 ただ一方で、専門化することによって抜け落ちてしまう人も 出ている、それをすくうのが総合診療科である、という 筋書きである。そのために、症状でなくて、人を見るのだ、 という。確かにこの視点は正しい。いや症状を見るのが間違っているというのでは ないが、そもそもそれはなぜ発生したのか?を探ることが 重要という話。今までの専門化医療が縦糸とすれば、 横糸にあたる視点も必要だ、とする物語か。


高い視点から俯瞰して眺めて診察する話は 目先のことに追われて近視眼的になりがちな 実情では理想的にすぎるかもしれないが、 医療の未来を見せる夢のある話として素晴らしい。


【データ】
富士屋カツヒト、医療原案=川下剛史
19番目のカルテ 徳重晃の問診
【発行元/発売元】 コアミックス (2020/4/20) ※電子版で購入
■購入:
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「病理」「産科」「放射線科」、18のスペシャリストが活躍する病院に誕生した、19番目の新領域、"患者を診る"という専門医。それが、総合診療医である。物語の中で見た「なんでも治せる」お医者さんに憧れる、3年目の女性医師・滝野は、細分化された専門領域で、それぞれの専門を極めることを是とする医者のシステムの中で、理想と現実のギャップに悩んでいた。そんな中、滝野の前に、総合診療医・徳重が現れる!


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