【オススメ】 中野ユウスケ/HANDS


HANDS 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL) (amazon), HANDS (honto)

■【オススメ】元刑事が大きな陰謀に巻き込まれ、異能を 持った少女を連れて逃亡する。

1942年の東北。官憲に囲まれた山里。 権力に飲み込まれることになった彼らはしかしこういう。 「権力による支配などいずれ打ち破れよう」「私たちにはこの『手』がある」


ときは変わって現代。ジャージ姿の無職青年はコンビニで強盗に遭遇する。 彼は強盗に接近し、あっという間に制圧する。彼は実は元刑事、 それも警視庁捜査一課のエースだった。逃亡・追跡調査のプロ。 しかし彼は7年前に警察を辞めた。事情は、妻子を事故で失ったから。 娘の手を離したばかりに…。 そんな彼のもとに、かつての友人から電話がかかってくる。


高校時代からの友人で、妻を紹介してくれた人物でもある男の頼みで 指定された部屋を訪れると、そこにいたのは小さな女の子ひとり。 彼女からスマホを渡され、そこには友人のボイスメッセージが入っていた。 託された仕事は、彼女をある人物の元まで送り届けること。 では、と彼女の手をつなごうとすると拒否されてしまう。


そんな彼女と一緒に沿道へ。そこでは総理のパレードが行われていた。 だめー!と叫ぶ彼女。すると道路標識が落ち、さらにはオープンカーに乗っていた 総理の首が吹き飛んでしまう。そのさなか、彼に対して、手を上げて少女を こちらに渡せ、と銃を構える男が。男たちに追われるなか、少女は今度は手を 握りにくる。すると、目の前に、大きな「手」が現れるのだった。それは おそらく自分たちにしか見えず、それを操ることで物理的な攻撃が可能になるのだった。少女は、彼女の手を握っていると超能力が使えるようになる、魔法の手を持っていた。


という具合の、巻き込まれ型サバイバルを、現代舞台に描くもの。 国家権力から犯人扱いされて逃げる羽目になるが真相は知らされていない という不条理もの。そんな伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」的な 話に、超能力を絡めている。その超能力の形がユニーク。自身ではなく 他のものに伝染するもので、しかもそれは他者には見えない。 これは、結構な飛び道具である。


さらに主人公は事件の真相がまるでわからない。鍵を握る少女も何も知らない。 本当はそのまま話を進行してほしかったが、追っている側が出てきてしまうのは、 正直普通の構図で、やや興ざめ。視点が切り替わるので物語に没頭していたのが 我に返りがちで、映画でよくあるこの手法はあまり良いものと思わない。


とはいえ話は面白い。絵的にも魅力があり、コマ割りを最大限に活用している。 ただ、主人公を犯人に仕立てようとしている勢力ははっきりしており、 話が展開すればその意図も明らかになっていくのだろう。 それが果たして面白い、興味深い話として収束するのかどうか。 この超能力を扱った話として、敵の設定はこれで良かったのか。 その辺は気になる。


【データ】
中野ユウスケ
HANDS
【発行元/発売元】 集英社 (2020/4/17) ※電子版で購入
■購入:
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7年前、愛する妻そして娘を失くした元刑事鮫島正春。「この手を放していなかったら…」と悔い、仕事も辞めて無為に日々を送る彼。ある日霞ヶ関で働く旧友・指原から連絡が。導かれるままに指原のマンションを尋ねると、そこにはひとりの見知らぬ少女…。“その手が未来を変える”SFクライムアクション幕開け!


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