【オススメ】 古谷三敏/BARレモンハート


BARレモン・ハート : 1 (アクションコミックス) (amazon)

■【オススメ】マスター一人で切り盛りする町外れのオーセンティックなバーに 夜な夜な常連が飲みにやってくる。

思うところありご紹介、旧作紹介のマンガ一巻読破クラシックス。 今回取り上げるのは 言わずとしれた、バーを舞台に描いた酒うんちく漫画の元祖。 冒頭では客がかしこまって訪れるが、そんなにハードルの高い 店ではないことが示される。


当初は客を色々かえてバーテンダーをホストに展開する構成に見えたが、 二人の常連を用意。特に 酒のことを知らない常連、というトリッキーな存在を設定したおかげで、 酒のイロハから話に取り上げることができる。だがそれが面白いかというと…。 客を中心に叙情的な話を組み立て最後に彩りでバーレモンハートを 登場させるエピソードのほうが際立った出来。落語家の話も、 酒飲みの描写が巧い巧くないが絵からはわかってこない…のだが 著者には「寄席芸人伝(1) (ビッグコミックス)」という名作もあるのでまぁ敢えてなんだろうなぁ…。


そんな話が俄然面白くなるのは後半。同時代感が作品に強く反映されてから。 新しく発売されたばかりの酒としてニッカ「フローム・ザ・バレル」が紹介される。おお、フロム・ザ・バレル!長年飲んでいたのであまり意識しなかったけどこれはアルコール度数51.4。なんで?というとUKプルーフにあわせた度数にして通常の43度より高くなったとかなんとか、ニッカの方に聞いた覚えが。ボトルもスタイリッシュで格好いい、のだけれど、正直注ぎづらい。このクレームも伺ったところよくあるようで…。


赤電話、長距離電話、マッキントッシュ、プリンターテレビ、レーザーディスク、ワープロ…こういう風俗を取り込んだものは当然古びるが一周回ったところで時代色が楽しめるようになる。小道具は必ずそこから時代を感じさせて古びてしまうので使い方は良し悪しなのだけれど、逆に本作の場合は味になり、今読めばノスタルジーを感じさせる。しかしおそらく当時からもある種のノスタルジー色があった話のはずで、それは 早くから老け役をやっていた笠智衆のようなものか。


奥付の(C)表記が1985なのだが販売サイトの発行日は1986年。なお電子書籍の元本は2008年の47刷。しかしhontoの電子書籍が660円って、紙書籍556円より高いのは何なの…Amazon Kindleでは528円、unlimitedなら1巻は無料で読めます。


【データ】
古谷三敏 ファミリー企画
BARレモンハート
【発行元/発売元】 双葉社 (1986/2/18) ※電子版で購入
■購入:
amazon→ BARレモン・ハート : 1 (アクションコミックス) , Kindleマンガストア コミック _ Amazon _ アマゾン

心優しき男たちが夜毎集う酒場、『BARレモン・ハート』。名人マスターの人を見る目は酒を見る目。マスターの薦めるカクテルは人生のブレンド。酒ウンチクと人生模様を語る大人のための、酒、グルメコミックス。酒コミックの元祖1巻目。


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