【オススメ】 えすのサカエ/未来日記

未来日記 1 (1) 未来日記 1 (1) えすの サカエ

【オススメ】 日記をつけることが趣味で傍観者を気取る少年。 友だちもいない彼が空想していた話し相手である 神(名前が「デウス・エクス・マキナ」であるのが クセもの)からゲームの提案を受ける。 どうせ想像のなかの話だし、と受け取ったケータイ には自分の未来90日分の日記が記されており、 その日記通りに物事は起きていく。

未来予知者になったつもりで満喫していた主人公だが、 自分が死ぬことが日記にしるされる。絶体絶命のところに 現れたのは、未来日記を手にした別のプレイヤーだった。

12人の参加者を集め、ただひとりの勝ち残りを狙い、 他の者の命を狙うゲームが展開していく、 未来を予測し行動していく サバイバル・シミュレーション。

予知能力のようなものを与えられつつ、 用途はいままでの自分の日記の性質の延長という 限定つき。なので、自分の周囲のことしか記録していない 主人公は、克明な日記ながら自分の状況は全くわからない。

そうした日記なのに、自分が死ぬとDEAD ENDと記されるのは、 まぁゲームだからいいか。周囲の人物の設定含め、 かなり粗っぽいが、ゲームに入るためにはある程度致し方ない。 通常は現実世界を舞台にせず、未来だったり孤島だったり 異世界だったりするのだが、そうした舞台の設定をせずに 話を進めるのはかなり思い切った手で、その割り切りは面白い。

自分の能力によってではなく、端末によって情報を得るため、 端末に頼るほかないところが捻ったところ。 しかも行動により未来はどんどん変わっていく。 相手の手を見ながらどう進むかを考えるという、 ゲーム理論を実感できる作品・・・なのか?

協力関係を築くプレイヤーもいて、 それを一巻の時点から、強引ではあるがそれが自然な流れとする 設定としているのもよく考えている。

■続刊購入する?→【絶対買う】
テクニカルなつくり が鼻につかないでもなく、 内容はかなり粗っぽい (地雷原をかけぬける際、 最後の地雷のところの絵は やっちゃダメということをよりによって同じページの 中でしでかしているくらい出来は酷い)が、 どこに落としどころをもっていくのか見てみたい。

【帯】 12人の未来予知能力者による殺人ゲーム!  殺さなければ殺される。生き残るのは果たして誰だ!?

【裏表紙】 天野雪輝は、日記が趣味の中学生。 ある朝彼は、未来の自分の日記が携帯に打ち込まれて いるのを見つける。だが読み進めた彼が目にしたのは 自らの「死」の記述。彼は知らぬ間に、 未来の日記を巡るサバイバルゲームに巻きこまれていたのだ・・・。 敵か味方か、雪輝を狙うストーカー少女・由乃を交え、 未来予知能力者12人による殺人ゲーム勃発!

えすのサカエ
未来日記 (みらいにっき) → ビーケーワンで購入 , アマゾンで購入

掲載=月刊少年エース2006年3月号〜6月号

角川書店
角川コミックス・エース
2006(平成18)年7月26日初版発行
定価=540円+税



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