【オススメ】 中川海二/環の影


環の影 1 (ジャンプコミックスDIGITAL) (amazon), 環の影 (honto)

■【オススメ】技術はあるが孤立した国がどう生き抜くか。 あるいは、無知無能な者たちが右往左往する話。

著者の作品なので続刊は買うつもりであり オススメしてはいるものの、 好きか嫌いかで言えば嫌いな話の構築の仕方ではある。


世界自体がフィクションなハードSFもの。 輪のある惑星の話で、その輪の影を追いながら移動する 浮遊する国を舞台にした話。 他国との交流を好まぬ国に、大国から向かった訪問者が 主人公。彼に国王は滞在を認めることにする。


浮浪する小国が存在を維持できるのは、 この国が特殊な技術を生み出しているから、らしい。 訪問者は単なる冒険感覚。一方、 この国に異国の者が入り込んでくる。


巨大な国がかつては一つだけだった世界に、 対抗する強大な国がもうひとつ現れる。 かつての大国は 平和であり続けることを望むがゆえに 対抗措置をとらずに傍観し続ける。 そしてその両者のバランスの中に、小国が放り込まれる。 この構図は、非常に上手い。


しかし、読んでいると、かなり微妙な登場人物ばかり出てくる ところが異色なところ。主人公はこの世界を語る狂言回しなので 今のところは傍観者。他の人物は、かなり判断力に乏しい、 もしくは周囲に抵抗できない者が多く登場してくる。 小国は攻め込んできたのがどこの国の者かを誤認する。 助けを求められた帝国の皇帝は暗君の様子。 勢力を拡大している国はさすがに有能だが、混乱に乗じようと する気満々。そしてこうした混乱を引き起こした人物は… というところでもうひとりの主人公というべき人物がいるのだが、 この人物が話を聞かずに自分勝手に動き回るという有様で、 読んでいて頭が痛くなることこの上ない。


まぁそれも含めて狙いなのだろうが、 登場人物がバカな行動をして話を転がしていくタイプの 物語はあまり好みではない。 それでもオススメするだけの世界観が構築されている作品ではあるが…。


【データ】
中川海二
環の影
【発行元/発売元】 集英社 (2020/3/4) ※電子版で購入
■購入:
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天に懸かる巨大な“環(わ)”。その影を追い暮らす“影従国(ケイジュウコク)”。その小国の安寧の日々は、ある日突然、侵入者の手によって崩れ去る。小国の火種はやがて多くの国々を巻き込み、時代は大きくうねり出す。壮大なスケールと緻密な描写で紡ぐアジアンファンタジー巨編開幕!!


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