【オススメ】 日向夏、倉田三ノ路、しのとうこ/薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜


薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜(1) (サンデーGXコミックス)

■【オススメ】小説のコミカライズ。原作を土台にスピーディに展開していく古代中国風ミステリ。

2018年リリースですがレビュー漏れでしたのでご紹介。 原作は「小説家になろう」発だがいわゆる「なろう系」とは一風違う、ラノベ系という感じでもない一品。古代中国風の皇帝を戴く貴族社会の後宮を舞台に、薬学の知識があり毒と調合にだけ好奇心が旺盛な薬屋の娘が巻き込まれる話。


そのコミカライズ。ビッグガンガンコミックスとサンデーGXコミックスで同時進行、というのが今ひとつわからない。前者は少女漫画っぽく、後者である本書はミステリものっぽいとのことだが、そうであれば前者の出版社やレーベルは違う気もするが。


小学館版の本書は、絵も話も綺麗に整理され、テンポよく展開していく漫画に仕上がっている。白泉社の花とゆめコミックスの定番セオリーだった3ページで設定を説明するロケットスタートに近い導入。ただ白泉社ものと違うのはその後の話の転がりも早いので、あっという間に物語が進行していくところ。このジェットコースター的スピードに乗れるか乗れないかが読み手を分けそう。原作を読んでいると、うまく整理して要所を抜き出してコマの大小ズームの有無を選択し描いているなぁと感心する限りだが、原作未読者には情報が多いかも?


拐かされて後宮に入ったが手付きにならなければ下働きとして2年で年季があけるのでそれを望んでいたヒロイン。下働きなのに字も読めて薬の知識もあるヒロインに地位有る立場の宦官が興味を持ったことで、彼が抱える事件の解決に駆り出されることになる。妃付きの下女として働くことで後宮の世界で彼女の顔が売れていく。一方彼女は花街の薬師の娘でありその世界でも顔が利く。というのが一巻時点の設定である。


小さなエピソードと大きな物語とがあるのだが、その大きな柱がイマイチわかりづらい、見えづらい、主張してこないので淡く軽く見えるのが原作の微妙な点。なにせ、ヒロインの出生、親に関する話に関しては原作の1冊目でも曖昧にしか出てこない。宦官に関する話も同様。なので本当の話はぼんやりとした中で展開していく物語なのでなんとなくモヤッとするのは致し方なし。そこを本作では原作1巻の軸となる話を目立たせる構成でメリハリをつけたうえで、巻末でもここがポイントと強調しているのは読みやすいところ。


こんな面白い話がアニメ化されていないなんて、と思うが、題材が題材だけにアニメは微妙か。夜のテクニックの話も随所に混ぜ込まれる話なだけに…。原作はこちら →薬屋のひとりごと (ヒーロー文庫)


【データ】
原作=日向夏、作画=倉田三ノ路、キャラクター原案=しのとうこ
薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜
【発行元/発売元】 小学館 (2018/2/19) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜(1) (サンデーGXコミックス)

大ヒットラノベ、待望のコミカライズ化! 誘拐された挙句、とある大国の後宮に売り飛ばされた薬屋の少女・猫猫(マオマオ)。年季が明けるまで大人しくしようと決めていた猫猫だったが、あるとき皇帝の子どもたちが次々と不審死することを知る。好奇心と少しばかりの正義心、そして薬屋の知識を使い、その謎を調べ始めてから猫猫の運命は大きく変わって…? “なろう”発の大ヒット異色ミステリー、待望のコミカライズ登場です!!



■当サイトの月間オススメはこちらから


search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)
チケットぴあ

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM