真冬麻里/鉄槌とピエタ


鉄槌とピエタ(1) (アフタヌーンコミックス)

■23歳から24歳で作成した『ピエタ』に絡め、ミケランジェロと神々を描く作品。

15世紀、フィレンツェ、メディチ家。彫刻庭園で皆が学ぶなか、ひときわ クセの強い少年がいた。それが、本作の主人公、ミケランジェロ・ブオナローティだった。


彼の才は認めるものは認めていたが、しかし彼は悩んでいた。自分ならもっと美しいものを描けるはず、創れるはず、そう思うのに。もっと輝いて熱くて柔らかい魂のあるもの、そんな美しさを描出できるはずなのに、美しくない。そう思っていたとき、彼は、天使を見た。


実際に大天使ガブリエルを登場させ、それとミケランジェロを遭遇させたのはアイディア。 美の女神ではなく天使であるというところは芸術以外に頓着しなかったという天才にふさわしい設定ともいえる。天使の存在が彼の真の才能を花開かせた。そして本作は、あまり褒められた性格ではない不遜な主人公を描くにあたり、それ以上に不遜な天使をぶつけることで、掛け合い漫才というかどつき漫才のような構成に仕立ててきた。


パトロンとの関係性と制作物、ということ以外に話にしづらいミケランジェロ、そもそもが若いうちに才能を認められ生きているうちから評価をされた人物で、一方私生活にはこれといって特筆すべきことがない、という天才を描くにあたり、巧い手を考えたものである。


【データ】
真冬麻里
鉄槌とピエタ
【発行元/発売元】 講談社 (2019/12/6) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
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ルネサンス華やかなりし15世紀のイタリアを舞台に描かれる天才彫刻家・ミケランジェロと大天使・ガブリエルのドラマ! 天地創造、ダビデ像など美術史上に燦然と輝く名作を数々造り出してきた彫刻家ミケランジェロのもとに偏屈でナルシスティックな大天使・ガブリエルが天界から落ちてきた。歴史的名作の創作にまつわる数々の秘話、伝説を歴史に忠実に、しかもドラマチックで大胆な独自の解釈で描くヒストリカル・ドラマ! 読めばきっと歴史が、美術が、漫画が好きになっちゃいます!


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