舞城王太郎、小玉有起/ID:INVADED #BRAKE-BROKEN


ID:INVADED(1) BRAKE-BROKEN (角川コミックス・エース)

■殺人事件を、その殺意を感知するシステムと、 犯人の深層心理の世界にダイブすることとで追う物語。

車の中で目覚めた青年。ここが何処だが、自分が誰だかもわからない状態だが、 周囲で起こる交通事故に戸惑いながらもエンジンをかけ走り始める。 暴走トラックが事故を誘発しているのかと思い追いかけたが、運転手の様子を見るとどうも異なる。自分の車も含めてどれもブレーキが効かない状況のようなのだった。


マッドマックス的な世紀末に見えるこの世界は、実は殺人事件にまつわる犯人の深層心理にある殺意の世界。青年は、現実世界からその世界に潜っていった、殺人事件の真相を探る探偵という役回り。実際には警察がその潜った世界を観察しながら共に真相を突き詰めようとしている。


一方の現実世界。殺人を起こした者の思念を拾う機械が事件の捜査に使われている。その機械の反応から思念を撒き散らして走る車の追跡を始める。しかしその思念は、追いかけられているのを理解しているのか、巧妙に逃げていくのだった。そして、思念世界の中で追いかけている事件と、現実の事件とがマッチングしていく。


現実にはない近未来の捜査手法というのは面白いが、思念と思念世界という2種類の非現実的なものが出てくるので読み手としては飲み込みづらくもある。その発想は面白いものの、そこで追いかけている事件の全貌がふんわりしており、犯人は異常に有能で行動も素早い者に設定されており、その割には起こしているのが同乗したうえでの自動車事故というのが一巻時点の把握で、なに読ませれてるのかな…という感が否めない。ハード設計のスケールの割に、ソフトのスケールが異様に小さいというか…。アニメを見ればもう少し違う世界観が見えるのか?続刊まで読めば広がってくるのか?


【データ】
原作=舞城王太郎 TheDetectivesunited、漫画=小玉有起
ID:INVADED(イド・インヴェイデッド) #BRAKE-BROKEN
【発行元/発売元】 KADOKAWA (2020/1/10) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ID:INVADED(1) BRAKE-BROKEN (角川コミックス・エース)
とある高速道路のインターチェンジで目覚めた、記憶喪失の男の正体とは――!?無意識が加速する――!舞城王太郎と小玉有起というアニメオリジナルスタッフがコミック用に新たに描き起こしたコミック版!


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