【オススメ】平庫ワカ/マイ・ブロークン・マリコ


マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)

■【オススメ】 語りすぎず説明しすぎず、哀しい話ではあるが 悲劇に寄りすぎることもなく、そして話は余韻を 残して「昇華」して終わる。

営業職の女性は外回りの途中に食事をしていたところ、 店のテレビから流れてきたニュースで友人の死を知る。 先週も遊んだばかりなのに。しかし確かに電話も出ないし メッセージには既読もつかない。学生時代の出会いから 思い出す。また何も自分はしてあげられないのか。 なにか今からでもできることはなにか…そう思って閃いた。 彼女は遺骨を奪いに友人の実家へと向かうのだった。


荒れていた彼女が学校の屋上で出会い仲良くなった友人。 その子は父親に奴隷扱いされ強姦され母は家を出て、彼氏が できればやはり似たような扱いを受け、自分が悪いから、だめだから、 だからこうなるのだと人に言われ自分でもそう思いこみ。 そんな友人がこの世で唯一固執したのが、主人公なのだった。


友人の父から遺骨を奪い、そして二人、というか一人と一骨での逃避行。 過去の二人の思い出を織り込みながら話は展開していく。 悲劇に突っ走りそうな話だが、この作品は現実とのバランスが 取れているのが面白い。度重なる負のエピソードもあり、 友人は死を選び、主人公も友達は彼女しかいなかったのに 何も相談もされなかったと思いはするが、それはそれとして 現実はあり、日常はある。なのでその日常を体現する人物もちらほら 現れる。そのあたりが、とことん暗く描いたり、あるいは ドラマティックに転がしたりする作品と比べて より印象に残る。


そして、終わり方。すべてを読者に説明せずに終えて余韻を残す。 よくできた一巻完結本。他に短編を一本収録。


【データ】
平庫ワカ
マイ・ブロークン・マリコ
【発行元/発売元】 KADOKAWA (2020/1/8) ※電子版で購入
■評価→ A(絶品)
■購入:
amazon→ マイ・ブロークン・マリコ (BRIDGE COMICS)
柄の悪いOLのシイノは、彼女の死を知りある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!



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