加治佐修/スリースター


スリースター(1) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

■挫折した天才と親との確執を描く卓球漫画。

主人公は高校生。母子家庭で割と抜けている様子の 母親に対してかなりのしっかり者。そんな彼にはトラウマがあった。


動体視力の良い彼は、卓球の才能があるとして 選手であった父親に期待されしごかれた。最初は 親の喜ぶ顔が嬉しくて練習に励んだが、 生活全てを卓球に賭ける生活にプレッシャーを感じ、 挙げ句膝を故障。自分を道具にしてきた父に反抗したところ、 父は家を出てそのまま帰らなかった。


膝の故障もあるが父のこともあり卓球のことは憎んでいた 主人公。高校で昔の活躍を知る先輩に部活に誘われるも 一旦は断る彼。しかし父が今は競合校で監督をしている と知り気持ちは一転、復讐のために再び卓球に向かうことに決めた。


挫折した天才の話。怪我もだが何故自分が卓球を やっているのかわからなくなった。そこに 自分と母を捨てた父への復讐が加わる形。設定としては、 「少女ファイト」が近いかな。本作も非常によくできていて 読ませるのだが、それでもテーマがテーマだけに息苦しい。 部活の先輩は人数を絞り込み、かつ部員を増やすことを 主人公に課して、その過程で主人公が再考しつつ才能に出会う、 という物語にしているところは上手いが、やはり主人公が 一人で背負い込むものが多く、これを分散させた 「少女ファイト」の読みやすさと比べるとどうだろう。


作者の腕は間違いなく、力量を感じる作品だが、 この設定で描かれる話は正直あまり興味がない。 表紙でタイトルよりも大きく描かれる煽りコピーのセンスも ちょっと…。


【データ】
加治佐修
スリースター
【発行元/発売元】 小学館 (2019/8/30) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
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「僕にとっての卓球は、復讐の道具となった。」親の期待を一身に背負い卓球に没頭する日高司。しかし、その期待はいつしか強圧的になり、父は毒親化。プレッシャーに耐え、卓球を続ける司。迎えた小学生最後の大会。過酷な練習により蓄積された疲労が爆発し左足に大ケガを負う。それでも卓球を続けさせようとする父に母は激怒。父が選んだ道は離婚だった。未だ卓球に支配される父へ、司は卓球での復讐を決意した――。


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