逃がし屋グリズリーズ 1 (1巻) (ヤングキングコミックス)
■【オススメ】裏社会の隙間の話。依頼を受けて人を逃がす「逃がし屋」の物語。
表向きは運送業、しかし一方で逃がし屋をやっている店。そこに 依頼人がやってくる。デリヘルのスタッフが、キャスト嬢が二人行方不明になっているとして、この子は逃したいと持ちかけてきたのだった。
裏社会の隙間の話。ヤクザ相手であったり、チーム構成がばらばら、という状況で実際成り立つかな?と疑問に思う設定ではあるが、逃がし屋のメンツは真摯、嘘が嫌い、という点は共通している様子。正義感というよりは自身の経験が反映された行き方であるらしい。
一方で依頼してくる側の話は初手から変化球。闇から逃れたい、だけの簡単な話にはしていない。クズはとことんクズだし、闇はとことん闇、という話は救いようがなさそうだが、それでも本作の場合は登場人物みんなダメ、ということにしはしていないので、読後感は悪くない。
このバランスで物語を進めるのは微妙な気はして、 どこかでこの平均台から落ちるしかない、と思うと今後 読み進めてシンドい目にあうのではないかと危惧するが、 覚悟しつつ続刊は買うつもり。
【データ】
民谷剛
逃がし屋グリズリーズ
【発行元/発売元】 少年画報社 (2019/6/24) ※電子版で購入
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数々の新人賞を受賞した民谷剛、待望の初コミックス!逃げたくても逃げられない…極限まで追い詰められたワケありの依頼者を、あらゆる手段を尽くして追っ手から救う「逃がし屋のプロ」を描いた、鮮烈バイオレンスアクション!
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