内田康平/東京傭兵株式会社


東京傭兵株式会社(1) (講談社コミックス)

■傭兵ものも多いな、と思ったが、超能力ものとまでは思わなかった…少年向けに安易に混ぜすぎ、かな…。

就職活動で連敗続きの主人公、しかし彼には特技があった。 その特技に注目されて、晴れて民間軍事会社に就職が決まる。 その特技とは、回復能力が人より高いこと、つまり、不死身。


面接でいきなり銃撃され、そこで「生きていたら採用」とされる。 そういう傭兵もの。不死身な人間は初めて出会う、というコメントを されるが、配属された部署は彼のような「異能力者」ばかり。 第三次大戦後の世界で、異能力者はさほど珍しいものではないのだった。


民間軍事会社もの、と思いきや、そこに超能力も加わる変化球。 当然のことながら舞台は未来。ただしそれは、会社と能力の 設定を活かすためのもので、それ以外は現代とほぼ変わらないため SF的な仕掛けはなさそう。要素を混ぜすぎたせいで、 薄味になった印象あり。まぁ少年誌で少年向けの内容とするなら、 この程度の味加減がいいのかもしれないが。


いくらでもライフポイントがある主人公、というのは 反則。でも痛みは感じるのだ、という話になるが、 そこも主人公の正義感と根性であっさり乗り切ってしまうので、 チート技にしか見えなくなってしまった。ライフがいくつもあるので 度胸でがんがん乗り切るぜ!という話になってしまったのは、正直微妙。明るく前向きな主人公が好みな身としても、この設定でこの主人公の性格では、意味がないのではと思わざるを得ない。


一番厄介なのは、主人公が就職する会社についてあまり理解もしないままに入ったことだろうか。まぁそういう人も現実に多いか。入ったあとも知ろうとしていないのは問題だが、これも実際問題…。なんだろう、引っかかるのは、と思ったら、気がついた。面接合格後すぐに彼が 働き始めていること、だな、変なのは。出版社って面接受かったらすぐに働き始めるの?違うんだったら、ネームに赤入れないと…。未来は違うんだよ、って話なんでしょうか。どうでもいいところだけど、 引っかかりました。まぁ映像作品と違うのであんまり気にはしませんが…。映像作品でこれやられると、ん?と頭でひっかかって気にしているうちにどんどん先に進んでいくので絶対ダメなんですけど、書籍は読み手のペースで読めて立ち止まったり戻れたりしますので。


【データ】
内田康平
東京傭兵株式会社
【発行元/発売元】 講談社 (2019/6/7) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
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『俺たち傭兵は使い捨ての道具と一緒だ。異能力犯罪者を捕まえればそれでいい。』 採用理由は「不死身」。 実戦経験ゼロの神代陽平の就職先は「東京傭兵株式会社」。 異能力犯罪者を確保するための民間軍事会社だった……!!
就活戦績36戦36敗! 就職活動大苦戦中の神代陽平が、37社目で受かった会社は「東京傭兵株式会社」という異能力犯罪者を確保するための民間軍事会社だった……!! 唯一の取り柄「不死身」の異能力を評価され採用された神代は、ルーキーとして異能力犯罪者たちを取り締まる現場に投入されるが、そこには文字通りの地獄が待っていた──。


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