【オススメ】 中川いさみ/重粒子の旅 −鼻にガンができた!−


重粒子の旅 ―鼻にガンができた!― (ビッグコミックススペシャル)

■【オススメ】 ガン治療の経験をここまで淡々と飄々と描いた 作品は他にはない。というか担当編集に当時一切 説明していなかったというのが一番凄いかも…。

鼻にできものができ、痛くも痒くもないが治らないので 医者にいったら生体検査を受けて悪性腫瘍と判明した 著者の体験を描いたエッセイ漫画。


がん治療漫画だが、著者の場合は 腺様嚢胞癌、ということでまた特別。 放射線も薬も効かない、手術で切り取るのがベストだが、 鼻全体を切り取ることになるらしい。 それに対してセカンドオピニオンを受けたところ、 重粒子線治療を提案される。ただし保険外治療で300万円。 著者の場合は、加入している保険に先進医療特約 がついていてカバーできることになった。


その後はその先進治療と施設について、淡々と、飄々と 描写されていく。僻地で通信もつながらず、孤独感も増す、 鼻は赤くなり後遺症は残る、放射線治療は一生を通じて一つの部位 でできる量は限界が決まっている。再発の可能性は常につきまとう。 状況はシリアス。そんな自分の話を、こうして客観的に突き放して 描写できるのは、凄い。まぁ、担当編集者に入院通院の 話を一切していない人なのだから、作品もこうなるということなのかもしれない。


がんから生還したがゆえの話ではあるし、民間保険で特約をつけたほうがいいというのはケース・バイ・ケースでもある。そうしたことを百も承知のうえで読むべき作品ではあると思う。


【データ】
中川いさみ
重粒子の旅 −鼻にガンができた!−
【発行元/発売元】 小学館 (2019/4/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ 重粒子の旅 ―鼻にガンができた!― (ビッグコミックススペシャル)
泣き笑いの5年間。秘めてきたガン闘病記!
『クマのプー太郎』でもおなじみ、ギャグ漫画家 中川いさみ――実はガンでした。
当時51歳。鼻のおできがガンと診断され単身、兵庫県で“重粒子線”治療を開始。
担当編集者にも隠し通した(!)約2か月間の 入院生活は……ヒマとの格闘、謎にSFチックな風景の数々、あり余る妄想、そしてご当地グルメ散歩に満ちていた!? (神戸牛、姫路おでん、海鮮丼、牡蠣カレー…うまいもの登場頻度高め!)
笑ってられない現実にも笑いを見出す、ギャグ漫画家のサガがここにある。
生きる。描く。生きる。命のふちを旅した、泣き笑いの5年間―― 中川いさみが見つめた「生きること」の意味。


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