【オススメ】 高橋葉介/師匠と弟子


師匠と弟子(上) (ぶんか社コミックス)

■【オススメ】 幻術師と、そこに弟子入りすることになった 少年との話。歪んだ愛情を飄々と描く。

表紙のとおり、ひとつ目で角が生えた 少年が主人公の話。とはいえそれは 彼自身が認識していた姿で、実際はそのような 異形なわけではなかった。それは彼に憑いていた ものの仕業。そして他にも妖怪の類が見える彼は、 幻術師である師匠のもとへ預けられたのだった。


ただそれは不義の子を厄介払いしたいという 母の意向もあったとか。それを皮肉る師匠に、 少年は別に悲しくもないと答える。そして、 私は本当に少しも悲しくはなかった、と。 しかし第一話の終わりには泣く少年を描きつつ、 これは別に私が泣いているわけではない、母が恋しくて 泣いているのではない…とだけさらりと書く。


話は幻術師としての師匠の仕事っぷりを中心に 描かれるが、そこで顕れるのは様々な人の 歪んだ愛情。客もそうだが、少年の母も、姉も。 そして師匠の姉弟子も。女は油断ならないので 信用するなと師匠は言いつつ、相手を始末する わけでもなく返す。じゃれ合いでもあるが、 弟子に対するOJTにもなっている。


各エピソードの最後の一コマでさらっと落とす 構成は文学的。少年の母も、厄介払いを したい割に百戦錬磨の師匠に子を委ねており、 さて本心は?という謎解きもあり、 下巻も楽しみ。 → 師匠と弟子(下) (ぶんか社コミックス)


【データ】
高橋葉介
師匠と弟子 (せんせいとわたし)
【発行元/発売元】ぶんか社 (2019/3/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 師匠と弟子(上) (ぶんか社コミックス)
母の不義の証として生まれ、妖が視えることで謎の幻術師・無名のもとに預けられた少年・無天が世の中の諸行無常を渡り歩く――。


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