【オススメ】 ゆうきまさみ/新九郎、奔る!


新九郎、奔る! (1) (ビッグコミックススペシャル)

■【オススメ】室町時代中後期、戦国時代初期を描く話は珍しい。 それを描くのがゆうきまさみ氏なら安心。

後の北条早雲、といっても自身が北条氏を称したことはないので、当時の名で呼べば伊勢新九郎ということになる、彼を若い頃から描く話。大河ドラマ的であるが、この時代を描くことはあまりない。何故なのか、は本作を読めば想像はできる。室町幕府時代の複雑さと馴染みのなさゆえに、非常に分かりづらいのである。実際、ゆうきまさみ作品史上、最も読みづらい。


主人公を設定し視点も定まっているが、出てくる人物が多い。適当に読み飛ばしても結構な読み応えがある。横に参考書置きながら読むのが歴史を題材とするフィクションの正しい読み方なのだろう。


一巻の時点では、主人公が相応な家のしかし次男で嫡男でもないという立ち位置、そのうえで家が政治の主流から追いやられること、政権の不安定さとそこでの実力者の存在と分布、これが頭に入ればまぁ良いのだろう。


「三国志」やら「キングダム」やら、あるいは重野なおき作品など、史実や史料題材の作品に育つべき作品。ゆうきまさみ作品なので期待感はある。出版編集サイドも相応の巻数となることは覚悟の上だと信じたい。この作品は連載時の人気や単行本の初動などで判断すべきものではなく、長い時間をかけて売っていくものだろう。打ち切りや駆け足で終了、ということだけは避けて欲しいところ。


続刊が出たのであわせてお買い求めを→ 新九郎、奔る! (2) (ビッグコミックススペシャル)


【データ】
ゆうきまさみ
新九郎、奔る!
【発行元/発売元】小学館 (2018/8/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
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戦国大名の先駆け、伊勢新九郎の物語!
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康…… かの有名な武将たちが活躍する時代の少し前、戦乱の世のはじまりを生き抜き、切り開いた男がいた――― その名を伊勢新九郎。 彼はいかにして戦国大名となったのか。 彼はそもそも何者だったのか。 知られざる伊勢新九郎の生涯を、まったく新しい解釈で描く意欲作! 「戦国大名のはしり」とも言われる武将を描く、話題騒然の本格歴史コミック、待望の第1集!!!!!


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