舞城王太郎、百々瀬新/この恋はこれ以上綺麗にならない。


この恋はこれ以上綺麗にならない。 1 (ジャンプコミックス)

■ 潔癖症の少女がゴミ屋敷の中で綺麗な少年に出会う。 極端な話を強引に推し進める豪腕かげんが魅力。

汚いものが嫌いで掃除好き、手袋が手放せない少女が主人公。 心療内科の診療を受けたが、楽になって汚れてるより大変でも綺麗な方がいい、と決めた彼女は、学校で同級生にいいがかりをつけられ、 喧嘩の挙げ句近所にあるゴミ屋敷の中に閉じ込められてしまう。


不潔の中で湿疹と失神という描写が最初のクライマックスで、 その手の作品なのかと思いつつ、不快な思いをしながらも 彼女は自分のできることとして掃除を始める。 そこでその家の中に人間がいるのに気づく。 縛られていた少年を解放するが、彼からは早く帰るよう諭される。 なぜなら少年はそこの家主と感情的なやり取りになっているから。 そして実際、家主がナイフを持って戻ってくる。


潔癖症で、男子なんて汚い、と思っていた少女が、この子は綺麗かも、 という少年に出会う話。ただしその相手は殺し屋だった、という 展開。いろいろと斜め上だが、世のライトノベル系の話は設定だけ 素っ頓狂にした上で物語はそれ以上突拍子もないものとはせず収束に 向かいがちなところ、本作はアクセルを踏み込んで暴走しつづける。


この世の汚れが嫌いだった少女が、少年の心に翳さす曇ったものを綺麗にしたい、と思う展開。そこに殺し屋だなんだを交えつつ、少女は自分の思ったことをするという真っ直ぐな性格で絡みついていく。巻き込まれ型サスペンスだが、ヒロインがハートの強い変人だった、というところか。


【データ】
原作=舞城王太郎、漫画=百々瀬新
この恋はこれ以上綺麗にならない。
【発行元/発売元】集英社 (2019/4/4) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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わたし、漆原杵真は綺麗好き。潔癖症だってクラスではからかわれたり、なぜか怒られたり。ケンカしてゴミ屋敷に閉じ込められて死にそうになって、でもそこで、普通とはちょっと違う、綺麗な男の子に出会ったのでした。


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