ホウキにまたがる就活戦争 1 (ジャンプコミックス)
■【オススメ】実力はあるのだがあがり症ゆえに発揮できない 魔法使いの話。途中から師匠とのバディものにしたのは正解。
剣と魔法の世界。魔法学校を出ながらも就活連敗中 の少女が主人公のお話。極度の人見知りゆえ 人の目が気になって実力が出せない。 だが実際は世に5人しかいないといわれるドラゴンを 使うことのできる力量を持っているのだった。
貧乏な家で、母親が頑張って魔法学校に通わせてくれたのだが、 そんな状況でもあがり症を克服できない、というのは 少々微妙。さらに、魔法使い就職氷河期、という設定 となっているが、これは逆に売り手市場なのに彼女だけ 就職が決まらない、くらいなほうが良かったのではないか。
などと前半はもやもやする部分あり。そんな状況でも 火事場の馬鹿力でドラゴンを召喚し他の魔法使いの悪行を 止めたことで、彼らに狙われる展開に。とはいえ話のアクセルに かける中、彼女は恩人と慕う魔法使いに再開する。 師匠とのバディものとなったことで物語は転がり始めた。
ヒロインがフラットでプレーンなキャラクターで、 あがり症さえなければ、という状況なので、 むしろ師匠にポイントを移さないと 大きな物語となりえないのではないかと思うが、 そのあたりも意識したバディものとして展開するのであれば 面白くなりそう。ちょっと甘めの評価も期待値込で。
【データ】
江戸川治
ホウキにまたがる就活戦争
【発行元/発売元】集英社 (2019/1/4) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
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ここは、剣と魔法の異世界――。魔法使い達が皆、お城の“お抱え”になることに憧れる大就職氷河期まっただ中。あがり症の魔法使いの少女・ニコは、無事に就職することができるのか!? こじらせ就活ファンタジー、開幕!!
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