【オススメ】 むこうやまあつし/正しい妖怪の食べ方


正しい妖怪の食べ方 1 (BUNCH COMICS)

■【オススメ】グロテスクなものを、ほんわかで包んでソフィスティケート。

ほんわか天然系の奥さんとでかけた夫。妻が冬眠している河童をつかまえ、あまつさえ「この河童ぷくぷくしてて美味しそうだよ!!」とのたまったことに彼は頭が混乱、気を失ってしまう。


田舎では妖怪を食べるのが普通、霊力がつくということで実家から送られてくる食材を用い普段から妻は料理を作って供していたのだった、というお話。なので夫も妖怪がその目で見えるように。


妖怪を食べる、断りもなく食卓に並べ夫にも食わせている、という点でグロテスクやサイコパスっぽいとの感想もありそうだが、よくよく考えれば妻の実家では普通に食べているものであれば、それは文化の違い。そして調理の仕方もあるが食べてみればいずれも美味、ということであればますます。


そもそも、グロテスクもなにも、妖怪を食べるのと動物を食べるということに違いは特にない。作中にもあるが、昆虫を食べるのがグロテスク、というのと同じ。そんなことを思わせる、ユニークなアプローチの一作だった。よくいろいろと妖怪と調理法とを考えたものである。ま、怖いっちゃあ怖い話。


【データ】
むこうやまあつし
正しい妖怪の食べ方
【発行元/発売元】新潮社 (2019/1/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 正しい妖怪の食べ方 1 (BUNCH COMICS)
読切から人気を博し、連載となった注目作が遂に単行本化! いつの間にか妖怪が視えるようになっていた主人公。それはどうやら、恋人のさく子が作る料理を食べていたせいで……。揚げれば美味い、一旦木綿!? 茹でて美味しい、河童鍋!? 凸凹カップルがおくる、新感覚妖怪グルメ♪



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