季生みなと/透明の君


透明の君 (1) (裏少年サンデーコミックス)

■転校していった同級生のことを、 自分以外は誰も覚えていなかった。

仲良くしていた同級生が転校していった。 少年にはその記憶があったのだが、 学校では先生も含め誰も覚えていなかった。


そこから話は一年半遡り、学校で人気の女の子と 主人公の少年が仲良くなっていく過程が描かれる。 じっくり尺をとって丁寧に綴られる少年漫画的な部分は 面白い。


その話に、主人公の家庭内での虐待というネタを絡めて くるのが今どき。医者になるために成績を上げることを 求められ、そのために次期キャプテンを期待されていた バスケ部も辞めさせられる。その中で、同級生の 少女は大切な存在だった。


なのに彼女は転校していき、 それどころかその彼女の存在が誰の記憶からもなくなってしまった。 この過程が急すぎる。母親に没収されていた携帯電話から 彼女との記録が消されている場面から、学校で皆に彼女の存在を 否定されるまでの展開は、もっとじっくり描いてくれると良かった と思うのだが。そもそも冒頭でその大ネタを抜き出しているのが余計で、構成自体に疑問。


転校生の記憶が消されている理由の説明は当然ながらアクロバティック。一方で、彼女も悩んでいた、という話は、そこまでの流れで一切出てこなかったもので、それを解き明かそうとする展開は悪くない。 ただ、絶対的な存在がいて、それが人々のマインドも含めてコントロールする、という大ネタが話にうまく馴染んでいない気はする。


【データ】
季生みなと (きうみなと)
透明の君
【初出情報】裏サンデー(2018年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/12/12) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
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彼女はなぜ“消えた”?青春群青ドラマ!
夏の終わりに、彼女は消えた。 クラスメートの立花光里。
ひかえめで自分を出さない高校生・日野正太。 他人には言えない悩みを抱えた彼を救ったのは、クラスの人気者・光里だった。
そして始まった、2人だけの交換ノート。 誰にも言わない秘密の関係が続く中、2人の距離はどんどん近くなる。 あの夏の日までは―――
第1巻から目が離せない衝撃の展開…! 透きとおる、青春群像ドラマ!!


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