このマンガ一巻がすごい!2006年1月編

【月間レビュー数=91作品】1月に読んだ漫画1巻で特に印象に残った作品をご紹介。2005年作品の前年読み切れなかった分も含んでいます。
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レモネードBOOKS 1 (1) レモネードBOOKS 1 (1) 山名 沢湖 →レビューはこちら

大学で本をきっかけに知り合って、気持ちが芽生えてつきあうことになった、普通の女の子と本好きの男の子の爽やかなショートストーリー。

エピソードタイトルがそれぞれ書名。話自体もきちんとインスパイアされています。本好きに贈るかわいらしい物語。素敵な小品。

寝る前に一話ずつ読みたい、ほんわかマンガ。

巌窟王 1 巌窟王 1 前田 真宏, 有原 由良 →レビューはこちら

大デュマの「モンテ・クリスト伯」を下敷き、現代通り越して未来宇宙で再構成したアニメーションをマンガ化したもの。

美しき復讐劇であるモンテ・クリストを、その復讐相手の子弟側を主人公にして描きなおしたのは才能。そのままだとありがちな話になってしまうという、原型であるがゆえの不幸が不朽の名作にはあるわけだが、悪の子が善という設定を活かして巧く焼き直している。アニメは序盤退屈だったとの話も聞くが、マンガはこの一巻から充分楽しめる。勿論まだ話は始まっていないのだが、モンテ・クリストに十二分な魅力があり、主人公が惹かれるのもわかる。そして原作知らずとも解る程度にかみ砕いている。

リメイクはこう創る、という見本。

ぼくと未来屋の夏 1 (1) ぼくと未来屋の夏 1 (1) 武本 糸会, はやみね かおる →レビューはこちら

未来について予想でも予言でもなく的確な未来を売ることができる「未来屋」の青年と出会った小学生の話。

トリックスターの出現で成長を遂げる少年の物語。データに沿ってロジカルに物事を考えていこう、というジュブナイル。面白い試み。しかも、作中に入れ子で少年の書く物語も登場する。そこで少年は少年なりの推移を作中人物に語らせるという構造で、ひねった構成。よく考えられている。巧い。

眠れる惑星 1 (1) 眠れる惑星 1 (1) 陽気婢 →レビューはこちら

目が覚めると両親がまだ起きていなかった。寝ているようにしか見えないのだが何をしても起きない。病院に電話しても誰も出ない。テレビもまともに放送していない。外に出ても誰も起きて活動している者はいない。ただひとり、自分だけ−

この設定で作られたフィクションはよくあるが、どこかで起きた人物が出てこないと話が進まない。主人公の知らないところで活動している人物がいてそれと遭遇するか、あるいは主人公の行動によって目を覚ますか。おとぎ話のように王子様のキスで目覚めるかと試したがそれはなく。しかし主人公のもっと大胆な行動が覚醒に繋がるという、かなり凄い設定の物語。

永遠のアフロディーテ 1 (1) 永遠のアフロディーテ 1 (1) 塩森 恵子 →レビューはこちら

男性5人と女性1人の編プロで、男がみなヒロインに好感もつという逆ハーレム状態。でもヒロインは鈍感でバツイチなフツーのオバサンを自称。と言ったって、塩森恵子の絵なので、普通のおばさんには見えませんが、だからこそ皆が群がる魅力が絵的に説得力を持っている。そして、雑誌に載った彼女と普段の落差もきちんとわかる絵の描き分け。そこで交わされる会話の妙。

人物を巧く配置した面白い話。

今日からヒットマン 1巻 (1) むとう ひろし →レビューはこちら

ごくふつうに有能な営業マンが、飲酒運転での帰り道、人をはねとばしてしまう。が、その人物は眉間を撃たれたあとがあり、さらに別の人物が殺される現場も目撃する。殺し屋自身も重傷で、主人公は自分と家族を殺されると脅されて、殺し屋にかわって標的をしとめざるをえなくなる。

以降、殺し屋の恋人がマネージャーにつき、依頼を受けたり狙われたり、サラリーマン稼業と二足のわらじをすりへらすことに。

ありえない話を上手に展開するハイセンス。

ソウルドロップの幽体研究 1 (1) ソウルドロップの幽体研究 1 (1) 上遠野 浩平, 秋吉 風鈴 →レビューはこちら

最初の事件でなくなったものの意味、そして財団の調査員の素性と目的、その他もろもろ絡んできて複雑な一品。なんだこれ、という感じだが、面白いことは面白い。読み進めて解き明かされなかったときには罵倒しそうな作品であるが・・・うーん。上遠野浩平作品を読むべきなのか。SF好きが好みそうなミステリ。

Astral Project 月の光 1巻 Astral Project 月の光 1巻 marginal, 竹谷 州史 →レビューはこちら

家出し自活していた主人公の元に、姉が死んだとの連絡が入る。遺品として持ち帰ったラベルのないCDを聴いていると、ある曲で幽体離脱を体験する。この体外離脱と姉の死は関係あるのではないか、もしかしたら抜け殻に戻れなくなってしまったのでは・・・姉の死に近づくため、彼はアプローチを始める。

彼が聴いているのは、アルバート・アイラー。離脱時に出会う老人が語る幽体ネームはザンパノ(→フェリーニ?)。小ネタを散りばめつつ話はなかなか進まないが、宗教くささ、オカルト、洗脳という要素も匂わせ、離脱世界には独特の階層があり独特の創造物も、というところで一巻が終わる。

思わせぶり。

ばら色の人生 1 (1) ばら色の人生 1 (1) 高野 宮子 →レビューはこちら

極度にドジなヒロインの、そのドジの方向が常に同じ男子に向くというコメディ。巧妙ないじめではと疑う男子に、なんでいつも間が悪くいるのだと訝しむ女子という図式。

堅い優等生の少年と、ドジっ娘で展開するコメディという、設定はありがちだが、ヒロインの脳天気さ加減ふくめて軽妙。周囲のキャラクターも賑やかしに良い。



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