【オススメ】 福田秀/ドロ刑


ドロ刑 1 (ヤングジャンプコミックス)

■【オススメ】窃盗犯相手の若手刑事と、 尻尾を掴ませない泥棒との異色のバディもの。 その設定の無茶さにさえ目をつぶれるのなら、 これは面白い。

警察官となった青年は、刑事部捜査三課に配属となる。 そこは窃盗犯を相手にした部署。事前の研修で 「捜査の全てはドロ刑に始まりドロ刑に終わる」 と言われた言葉に感銘を受け、熱意を持って 仕事を始めた彼だったが、一年後には やや迷走を始めていた。


凶悪犯を追う一課の同僚に下に見られ、鑑識も 順番を追い越されることへのわだかまり、 さらには煙鴉と称した宝石窃盗犯の 手がかりを全くつかめないことへの苛立ち。 その煙鴉は、完璧な仕事ぶりに一方で 毎回唯一現場にタバコの香りを残していく ことで知られていた。


エピソードは、主人公が追いかけるその場その場の 事件の犯人と、煙鴉の追跡との二軸で進んでいく。 とはいえ進みようのない後者について、 聞き込みで立ち寄った店で主人公の刑事が そのタバコの香りを嗅ぐ、という展開から 急展開していく。


一課や三課の説明をしたうえで、主人公の 追っているヤマも明示し、キーパーソンも 印象的に投下する流れは、見事。 作品構成の教科書のよう。 しかも、タバコの香りから気づき、 さらに立件逮捕できるほどの証拠でもないのに 詰め寄ってきたことに煙鴉本人が 面白いと思って主人公に接近していく 展開はユニーク。過去作品でもなくはないが、 刑事が相手を犯罪者であることを認識 しながらのバディものというのは珍しい。


その道のプロが手ほどきして 主人公と読者を誘うという展開は 物語構築の上で王道、ではあるが、 その役割を泥棒が担う、というのは 反則技だが素晴らしい。 最新刊3巻発売済み→ドロ刑 3 (ヤングジャンプコミックス)


【データ】
福田秀
ドロ刑
【発行元/発売元】集英社 (2018/5/18) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ ドロ刑 1 (ヤングジャンプコミックス)
「捜査のすべては、ドロ刑に始まりドロ刑に終わる」 ホシは、全犯罪で一番多い窃盗犯。検挙率第1位の盗犯捜査のスペシャリスト、それが警視庁捜査三課刑事、通称《ドロ刑》。新米ドロ刑・斑目が出逢ったのは、伝説的大泥棒・煙鴉だった!? 手練手管の職業泥棒、煙のように捉えどころのない怪盗紳士。果たして彼らを捕まえることはできるのか…!? 盗られたモノは捕り戻す! 《泥棒×刑事》、異色の《相棒》捜査線! 明日から試せる防犯テクニックも充実の第1巻!!



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