【オススメ】 宮尾岳/二度目の人生 アニメーター


二度目の人生アニメーター 1 (ヤングキングコミックス)

■【オススメ】70年代にアニメーターを目指す話を、 現代の視点でもって描くスタイルは掛け値なしに面白い。

娘の結婚式に挑む父親が主人公。そこに、婿になる男性が 尊敬するアニメーターが亡くなったと。同人活動に勤しむ 娘が結婚するに至ったのもそのアニメーターが結んだ縁。 その伝説のアニメーターは、父親の同級生の人物だった。


そんな出だしで始まる本作は、主人公が40年前、高校生時代に タイムスリップすることで本編が始まる。記憶は現代のまま、 寧ろ高校生当時のことは一切忘れている状態。そこで、本来なら 接触はなかった将来アニメーターになる人物と接点を持つ。


もともと堅物だった主人公だが、その後の人生もあり、 娘の存在もあり、わからないなりにもアニメについて知っていることは多い。将来の娘の出会いと結婚のためにも、と同級生が アニメーターの道を進むべく右往左往始めていく。 ・・・あれ?でも余計なことしなくても、彼はアニメーターとして 伝説の存在になっていくのでは?


と、その辺を考えるとちょっと疑問符はわくものの、物語は面白い。 それはそうだ、現代風のアニメが出来上がる前の70年代に、 頭もよく仕事もバリバリ こなしていた人物が現代に至る知識を持ったうえで立ち回るのだから。 とはいえそれは正解を知って動くことに等しくなる。 そこで、本人が何をする、ではなく、回りの人物をどう使う、 という行動原理で動くこと、そして当人には絵心も何もないこと で作品が予定調和でつまらなくなることを防いでいる。


この手の話は、同世代が往時を振り返る年齢に 差し掛かっていることで相次いでいるなか、 本作は見せ方に工夫がある。 そもそも絵を描けない主人公を どう立ち回らせるのか、興味深い。


【データ】
宮尾岳
二度目の人生 アニメーター
【発行元/発売元】少年画報社 (2018/10/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 二度目の人生アニメーター 1 (ヤングキングコミックス)
愛娘の結婚式を間近に控えた多田アユム58歳は、アニメに興味がない平凡なサラリーマン。アニメ好きな娘と娘婿との距離を抱えたまま、突然40年前の高校3年の自分にタイムスリップする。見知ったはずの過去の中には、後に有名なアニメーターとなった同級の姿があった!?昭和アニメ青春物語!


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