円城寺真己/魔風が吹く


魔風が吹く 1 (ヤングジャンプコミックス)

■犯罪行為に加担しようとしたことが きっかけで堕ちていく話。背景には 天災があるようだが、それにしても、 こういう話に仕立ててしまうのはどうだろう。 いや、読ませるのだけれども・・・。

震災の記憶。 金を盗ったとして追いかけられる男。 医師はその男をGPSで追跡しており、 電話をかけると、そのケータイは 男の腹部の中で鳴るのだった。


話は2週間前に遡り、男が受け子として 詐欺の片棒を担ごうとしているところから 始まる。カネのため、一度きり、 と言いながらだったが、一度関わったことが その後を変える。友人の伝手から頼まれたのが、 遺体の遺棄。しかし震災の影響で山道は封鎖、 川に流したところで早期発見に繋がる。 その遺体の女性の父親が件の医師。 男が失くした携帯電話を発見したことで 医師は復讐を始める。


話は読み手を引き込むだけの魅力はある。 あるのだけれど、ダークサイドの話である。 犯罪に巻き込まれただけ、ではない。 自分から関わりに行っており自業自得、 とはいえ自身はそこまで酷いことを 行っている自覚はない。実際、そういう認識だろう。 ただ、こういう人物が、犯罪を助長している のも確かではある。


震災を背景に、犯罪を描き、 犯罪被害者の家族が復讐に加担し、 プロ犯罪者はためらいがなく、 ふわっと犯罪に関与した人物が右往左往する。 うーん、なんでこんな話にしようとしたかなぁ・・・ 内容は正直面白いけれども、 読んでいて良い心地はしない。


【データ】
円城寺真己 (えんじょうじまさき)
魔風が吹く
【発行元/発売元】集英社 (2018/8/17) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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震災の爪痕が残る地方都市――犯罪に手を貸してしまった青年は、腹の中にスマホを入れられ、さらに裏社会の人間からも追われることに…


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