土屋計/鉄刻の清掃員さん


鉄刻の清掃員さん 1 (MAGCOMI)

■「時間」を切り売りする話は面白いが、 その他の要素を盛りすぎではないか。

「時間」が売り買いできる、という ことが中軸となっている話。ただし、 おおっぴらにはなっておらず、知る者ぞ知る状態。 若い子の時間ほど純粋であり高く売れる。 ただし、相手の承諾がないと買えないため、 時間の売り買いの概念が分からない幼児からは 奪えない。


この時間を切り売りする設定は面白い。 ただし、そこにガジェット的ギミックが入り、 身体が変わるというのは傍流SFマンガチック。 さらにアクション要素が加わり、これが 読みづらい。果ては、失われた身体、という 設定まで載せてきており、それが主人公にとっての テーマで、自分の身体を取り戻すのが目的、 という物語。いろいろ載せすぎていて、 話がごちゃついている。


主人公は清掃員、時間にまつわるトラブルを 処理するという、後ろめたい身が皆 支援している会社に所属する立場なのは巧いのだが、 話が複雑になりすぎたのに、 主人公の目的は未来ではなく過去の復旧に 向かっている時点で、読者にその複雑さを読み解く 意欲がわかないのは致命的。


広がる話ではなく閉じていく話を 複雑にすることで読み応えがあるように見せようとする のはあまり歓迎しない。このテーマならもっとシンプルでいいと 思うのだが。


【データ】
土屋計 (つちやけい)
鉄刻の清掃員さん
【初出情報】月刊コミックガーデン(2017年〜2018年) 【発行元/発売元】マッグガーデン (2018/4/13) 【発行日】2018(平成30)年4月28日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
■購入:
amazon→ 鉄刻の清掃員さん 1 (MAGCOMI)
血で血を汚すハイギミックアクションバトル、開幕…!!人の「時間」を高値で売りさばく違法ビジネスによって、世界では少しずつ異変がおきていた。民間の『特殊清掃員』として働く兎村はブローカーに立ち向かう…。


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